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北九州出身の俳優・光石研さんが登壇 小倉昭和館「第31回シネマカフェ」

小倉昭和館(北九州市小倉北区魚町4-2-9)の1号館では、12月25日(金)まで、“光石研特集”として、北九州市八幡西区出身の俳優、光石研さんが出演している「わたしは光をにぎっている」(2019年/日本/96分)と「おじいちゃん、死んじゃったって。」(2017年/日本/104分)を2本立てで上映中です。

これを記念し、特集上映開始日の12月12日、スペシャルゲストに光石研さんを迎え、小倉昭和館で「第31回シネマカフェ」が開催されました。

「光石研シート」設置後、初の来館

小倉昭和館と光石さんと聞けば、真っ先に思い出すのが、今年8月20日に小倉昭和館に登場したペアシート「光石研シート」(既報)です。光石さんが2019年度に受賞した北九州市民文化賞の副賞を小倉昭和館に寄付したことが、このペアシート誕生のきっかけとなりました。

実は「光石研シート」が設置されてから光石さんが小倉昭和館を訪れるのは、この日が初。実際に自身の名前がつけられたシートに座ってみた光石さんに、会場から「お帰りなさい」と大きな拍手が送られました。

「こんなに立派なものにしてくださって、本当にありがとうございます」と光石さん。MCを務める小倉昭和館の樋口智巳館主から、11月のシネマカフェゲストだったリリー・フランキーさんが光石研シートをすごく気にしていて、「どうしたらあんなシートができるのか。そこのシートはどう違うの?」とお客さんにリリーさんが尋ねていたことを聞き、「ぜひ“リリー・フランキーシート”を両サイドに…」と笑顔を見せてくれました。

新型コロナの影響で仕事がすべてストップ

ドラマの撮影をしていた今年の春先、突然「明日の撮影は中止になりました」と連絡があり、その次の日になったら「2~3日休みます」「1週間休みます」、そのうちに世の中が全部止まってしまったと、当時を振り返る光石さん。進行中だった他の仕事もストップし、始まる予定だったものは中止になり、本当に先が見えなかったと言います。

「幸せなことにこの何年かは忙しくさせてもらっていて、休む時間がほしいくらい、自分でも休みたいよと思うくらい仕事をさせてもらっていたんですが、本当にこうやって2カ月間休みになると、何をしていいか全く分からなくなって。俳優業のもろさというものを目の当たりにして、俳優って不要不急の仕事なんだなって思わされました」。

そんな中、「あの時期ドラマが唯一の救いだった」「ずっと家にいたからドラマや映画ばかり見ていた」「エンターテインメントっていうのはとっても大切なんだよ」と知人から聞いた光石さんは、「キャスト・スタッフ僕らみんなでつくっているものが、ちょっとだけでも為になっているのかな、役に立っているのかな、支えになっているのかなと思えた。それが、この半年間のモチベーションだった」と言います。

上映中の2作品について

 

チラシ

「わたしは光をにぎっている」(監督:中川龍太郎)では、都市再開発のため銭湯を閉めることになったオーナー役を演じる光石さん。台本を読んだ時に、北九州のことを思ったそうです。「北九州だけでなく、日本各地で再開発が進み、昔ながらのビルが壊れてゆく姿を目にすると寂しい思いをしていた。監督自身が再開発の進む街で育ち、それをモチーフにして映画を作ったそうですが、若いのによくこういうところに目をつけたなと思った」と言います。

一方の「おじいちゃん、死んじゃったって。」(監督:森ガキ侑大)は、岩松了さんと光石さんが兄弟役、その妹役を水野美紀さんが演じる家族の物語。熊本県人吉市に3週間ほど滞在して行われた撮影中、ほんの少しですが出演者やスタッフと食事に行く時間もあり、「人吉でちょっとだけ暮らしたような気分も味わえたし、家族と一緒にいるような気分で撮影できたので楽しかった」と当時の様子を教えてくれました。

デビュー作「博多っ子純情」がなければ、この世界にいなかった

シネマカフェ終盤には、観客から「デビュー作『博多っ子純情』の思い出を聞かせてほしい」という質問が飛び出しました。

高校の友人に誘われて「博多っ子純情」のオーディションに参加したことが、俳優人生のスタートになったという光石さん。「あの学校に行っていなければ、僕は多分映画にも出てないだろうし、今ここにも立っていない。ましてや『光石研シート』もなかったでしょう(笑) 運命というのはすごいなと思います。いつまで経っても『博多っ子純情』と言われて嫌な時期もありましたが、『博多っ子純情』なくして僕はいない。“八幡っ子”なのに“博多っ子”として堂々とやりましたというのを売り文句にして、開き直ってやっています。『博多っ子純情』がなければこの世界にいなかった、本当に大切な作品です」と語ってくれました。

「次の光石さん特集は、『博多っ子純情』と光石さんの最新作の2本立てはどうでしょう?」という樋口館主の言葉に、デビュー作の上映は恥ずかしいと光石さんは照れくさそうに笑い、シネマカフェは終了しました。

俳優や監督らが登壇 小倉昭和館の人気企画「シネマカフェ」

2017年1月にスタートし、定期的に開催されている小倉昭和館の人気企画「シネマカフェ」は、俳優や監督らをゲストに招き、その時上映されている2本立ての作品について語ってもらうトークイベントです。光石研さんのほか、過去には、リリー・フランキーさん、平山秀幸監督、タナダユキ監督といった北九州出身のゲストや、歌舞伎俳優の中村勘九郎さん、女優の島田陽子さんなども登場しています。

豪華ゲストによるシネマトークはもちろんですが、その日お勧めのスイーツ&コーヒーも楽しみの一つ。ちなみに今回は、光石さんご愛顧の「洋菓子のカワグチ」(八幡西区黒崎)のバームクーヘンと、世界大会で優勝した焙煎士、後藤直紀さんの店「豆香洞コーヒー」の「昭和館オリジナルブレンド」が用意され、観客の皆さんも喜んでいました。

“光石研特集”2本立て上映は12月25日(金)まで!

“光石研特集”2本立ては、12月25日(金)までの上映。

鑑賞料金は、2本立て1200円、学生700円(学生証提示)。映画の日(毎月1日)、レディースデイ(毎週水曜)、メンズデイ(毎週木曜)は1000円です。

詳しい上映時間などは、小倉昭和館HP(http://kokura-showakan.com/)をチェック!

(北九州ノコト編集部)

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