北九州市平和のまちミュージアム（北九州市小倉北区城内4番10号）では、5月1日から「360度シアター」の新映像『北九州の戦跡～忘れてはならない歴史の語り部～』を公開しています。
戦争の惨禍を風化させることなく、戦争の悲惨さや平和の大切さを伝えていくため、北九州市の各地に残る戦跡を集約した貴重な映像です。新映像は毎時45分（初回は午前9時45分）に公開され、上映時間は約10分です。
編集部では早速、新映像を視聴してきました。
戦争を知らない世代にも伝えたい
新映像を制作した背景を同館に聞いたところ、「戦争体験をした人が少ない時代になっており、戦争を知らない世代にも北九州の戦跡を知ってほしい」とのことでした。
映像では「出征軍馬の水飲み場」「矢筈山堡塁跡」「田向山砲台跡」など、市内7カ所の9つの戦跡を一堂に集約。現在では公園やキャンプ場になっているところもあり、身近な場所が戦跡であることを改めて知ることができる内容です。
「360度シアター」だから伝えられること
「360度シアター」では目線に合わせた映像が映し出され、まるでその場にいるような体験ができます。砲台跡や弾薬庫など、普段はあまり目にすることがない戦跡も間近で見ているように感じるとても貴重な映像となっています。
戦争を知らない世代でも、戦跡という歴史の「語り部」が伝えたいことに耳を傾けるよい機会となりました。
詳細は平和のまちミュージアムのホームページ で確認できます。
■開館時間／9:30～18:00（入館は17:30まで）
■休館日／月曜（祝日の場合は火曜）、年末年始、館内整理日
■入館料／一般 200円 中高生100円 小学生50円
■アクセス／JR「西小倉駅」下車徒歩約10分
※2024年5月9日現在の情報です
（北九州ノコト編集部）
