イタリアンレストラン&バー「B&W」 おばあちゃんが作る地元産野菜にこだわり【北九州市小倉南区】
ランチタイムはコースのみ メインはピザ・パスタ・ドリアから選択可
ランチタイムはランチコース(2200円)のみ。コースの内容はアンティパスト(前菜)、スープ、プリモピアット(メイン料理)、ドルチェ、コーヒーです。
コース料理の注文は中学生以上となっており、小学生以下はコースでなくても単品追加メニューの中から注文ができるそうです。
メイン料理は、ピザ・パスタ・ドリアの3種類から1つ選ぶスタイル。それぞれ2~3種類の中から選ぶことができます。
訪問時は、ピザがマルゲリータ、クワトロフォルマッジ(4種のチーズとはちみつのピザ)、バルダーナ(ピザの上にのったごぼうの食感と香りが楽しめる同店人気のピザ)の3種類、パスタがペペロンチーノ、本日のおまかせの2種類、ドリアが半熟たまご、イカもち明太子、本日のおまかせの3種類でした。
「本日のおまかせドリア」には小倉南区で栽培が盛んな大葉春菊のペーストを使っているということで、筆者はこちらをお願いしました。
鮮やかな見た目のビーツのスープ 前菜は新鮮野菜がたっぷり
オーダーからほどなくして、芸術的とも言える見た目の鮮やかな1皿が運ばれてきました。白の大皿に映えるビーツのスープです。
ビーツと聞いて筆者が思い浮かぶのは、ロシア料理のボルシチくらいでしょうか。日常ではなかなかお目にかかる機会の少ない野菜です。
あまり経験したことのないスープに「どんな味なのか……」と、ドキドキしながら口へ運ぶと、1口食べて「美味しい!」と叫びたくなるほどでした。スープはキャベツ、大根、セロリなどの野菜からとった「野菜だし」をベースに作られているそうで、野菜の旨味がぎゅっとつまっており、心がほっこりする味わいです。
続いて運ばれてきた前菜も、農園の恵みを思わせる様々な種類の野菜が乗っています。
スナップえんどうはパリっとした食感を楽しめます。ビーツのチップスは甘みがあり、数時間前まで農園で栽培されていた新鮮な野菜だからこそ作り出せる特別な味わいを感じました。
小倉南区の特産品・大葉春菊を生かしたドリア 紅甘夏の生搾りジュースも絶品
メインのドリアは、ベーコンとアボガド、大葉春菊のペーストが入った柔らかいテイストの1品。ごはんが入っているので、しっかりボリュームもありました。
大葉春菊はもう収穫時期を終えるため、これからの季節は農園直送の完熟トマトを使ったメニューが登場するそうです。そちらも楽しみですね。
また、小倉南区産の紅甘夏を使った生搾りのジュースがフレッシュで格別に美味しく、感動しました。季節にあわせたドリンクも同店の魅力のようです。
デザートへのこだわり 想いがこもった<竹炭のスノーボール>
料理の最後は楽しみにしていたデザート。この日はジンジャーケーキ、パンナコッタ、竹炭のスノーボールでした。
筆者が驚いたのは、昨今問題となっている放置竹林に目を向け「竹林を保護しながら伐採した竹で何かできないか……」という思いから開発された「竹炭パウダー」を使用し、試行錯誤して作られた竹炭のスノーボール。その他のデザートも全てスタッフが心を込めて手作りしており、美味しいのはもちろんのこと、どれも心と身体に優しいと感じます。
竹炭パウダーやお料理へのこだわりは、デザートの写真を撮影し忘れるほど興味深いお話でした。
デザートも日によってメニューが違うとのことで、他のデザートについて伺ったところ、パンナコッタとチーズケーキに苺ソースが添えられたメニューもあるそうです。