これから「移住」を考える人の第一歩として、移住先の「住みやすさ」を知りたい人も多いのではないでしょうか。
「住みやすさ」とは、生活する場所がどれだけ快適で満足できるかを示すものですが、その要素は住環境、アクセス、治安、生活利便性、教育・福祉の充実、経済的な負担、コミュニティの雰囲気など人それぞれのニーズやライフスタイルに応じて異なります。
住みやすい街に関するランキングにおいて、常に上位をキープしている福岡県の政令指定都市・北九州市。そこで、＜北九州市 U・Iターン応援オフィス＞の移住相談窓口コンサルタントを務める吉野恵子さんに移住相談の事例や「北九州市の住みやすさ」について聞いてみました。
北九州の情報を入手するなら「北九州市 U・Iターン応援オフィス 移住相談窓口」
北九州市では＜北九州市 U・Iターン応援オフィス＞に移住相談窓口を設け、移住を希望する人に向けたさまざまな支援サービスを提供しています。
─────まず、移住相談窓口の支援サービスを教えてください。
移住相談窓口は、北九州市に移住を考えている人、まだ北九州市とは定めていないけれど気になっている人の“玄関口”になっています。仕事や住居探しをはじめ、移住相談のサポートから子育てや教育の情報まで一気通貫した支援サービスを行っているのが特徴です。
今では、Zoomやメールのオンラインや電話による相談が8割を超えています。
─────どんな相談が多いのですか
U・Iターンなのか、子育て世代なのか、シニア世代なのかによって相談内容は違ってくるのですが、どの人にも共通しているのが「北九州市の特色を教えてほしい」という事です。その中でも特に「住む町として北九州市ってどうですか？」と、暮らしやすさを聞かれます。
移住が具体的になっている人は、「北九州市にはどんな仕事があるか？」「遠方にいるので、どうやって就職活動すればいいのか？」「今のキャリアを北九州市で活かせる仕事があるか？」など、仕事について相談が多いです。
さらに、子育て世代であれば「子育てがしやすい環境ですか？」と具体的に聞かれます。相談者の中には、子育てしやすい環境を求めて移住する人も結構多いですよ。
─────北九州市の住環境について教えてください。
北九州市は自然と都市が調和したコンパクトシティです。中心部から車で30分程のアクセスで海や山の大自然に触れることができます。他の大都市に比べると家賃や生活費も抑えられ、特に水道代は割安です。
また、医療機関が多いのも特色の一つですね。移住者の中には、車がなくても歩きだけで生活ができている人もいます。住む場所にもよりますが、モノレール・JR・バスが充実していることから、車がなくても生活できるといわれています。今は、カーシェアとかもありますからね。
さらに、近年は治安についても大幅に改善されており、政令指令都市の中でも1番の減少率なんです。
あと、災害の少なさが移住の決め手になることもあります。
福岡市へは新幹線で15分の距離で、仕事で通勤する人や週末に遊びに行く人も多いですよ。
─────北九州市にはどんな仕事があるのでしょうか。
政令指定都市である北九州市には、支店や本社機能を持つ企業が多くあります。そのため、求人のバリエーションも豊富です。また、“ものづくりの街”ということもあり、ものづくり産業や環境技術、リサイクル産業が発展。近年ではITと連携した活動も進んでいます。
窓口には、北九州市全域の企業が登録しています。雇用形態においても正社員だけではなく、契約社員、パートも含めて求人を持っているので、その人の働き方に合わせてサポートしています。
先日、ご主人が仕事の登録に来られたのですが、実は奥様も仕事を探されていることが分かり、それぞれ就職支援の登録をされました。
─────北九州市の子育て環境を教えてください。
北九州市は12年連続で待機児童ゼロを達成しています。さらに、子育て世代の支援が厚く、そういった部分で移住を検討している人からも注目を集めています。
それでも、保育園活動するのってとても大変なことだと思いますが、北九州市は全ての区に「保育コンシェルジュ」という窓口を設けています。今は遠方に住んでいても、電話でその区役所の保育コンシェルジュに連絡することもできます。
自分がまだどこの区に住むか決めていない場合は、この移住相談窓口と同じフロアにある「ウーマンワークカフェ」にも保育コンシェルジュがいます。
先日、ご主人が北九州市出身で奥様は北九州市と全く縁がなく、お子さんが8ヶ月のご家族が来られました。そこで、ウーマンワークカフェをご案内し保育園のことだけでなく、お仕事に関する相談もされました。このように、移住相談窓口は一気通貫して相談することができます。
─────コミュニティについての相談もありますか。
はい、ありますね。特に北九州にあまりゆかりがない人にとってはイメージも湧きづらいと思います。そんな人が活用されているのが「バーチャル北九州市」というオンラインサロンです。
オフラインの交流もありますが、リアルとオンラインを行き来しながら、実際に移住した人と直接繋がることができます。買い物先や小学校の話題、区の特色などのリアル情報もこの「バーチャル北九州市」に匿名で問いかけていただいていますよ。
また、小倉城でのお花見や、市内各区での散策や食事会をするといったリアルイベントもあります。子育て世代には各区役所に「親子ふれあいルーム」があり、子育て世代同士のコミュニティも作ったりしています。
先日、移住されたシニアの人が生涯学習の取り組みをする中で、「いろんな人と知り合えて楽しくてしょうがない」ってお話もありました。
─────これから移住を検討する人へアドバイスをください。
北九州市は、移住する要素の全てにおいてバランスの良い街だといわれます。ですが、いざ移住や転職となると、人生の中でもすごく大きなイベントで不安があったり、決断には時間を要すると思います。
何も決めていなくてもお気軽にご連絡ください。きっと、いろいろな情報が整理でき、次のステップも見えてくると思います。
─────最後に、移住相談を受ける時に1番大切にされてることはなんでしょうか
これだけ全国に都道府県、市町村がある中で、北九州市と1秒でも接点を持っていただいたので、ファンになっていただくようにお話ができればと思っています。
「北九州市ってなんかいい感じだよね！」とファンになっていただければ、いつかご縁があるかもしれません。
11月は大阪で移住相談会開催
11月17日に大阪で移住相談会が開催されます。場所はOMM 2階 Cホール（大阪府大阪市中央区大手町1-7-31）で、時間は午前11時から午後4時です。
当日は移住の相談はもちろんのこと、北九州市は各県の魅力発信2組目で登場。また、ゲストに大分県別府市に移住したタレントの中島智子さんを迎えてのイベントも予定されています。参加費無料で当日参加も可能です。
キッズコーナーもあるのでお子様連れでも気軽に参加することができます。
移住応援公式情報サイト「北九州ライフ」
北九州市では、移住前の「お試し暮らし」をサポートする制度や支援金、特典などの移住支援制度も充実しています。「北九州ライフ」のホームページには、実際に北九州市に移住された人のインタビューや、北九州市の移住支援制度についての情報を集約しています。
ホームページからの相談や問い合わせも可能です。ぜひ、活用してみてください。
詳しい内容は、移住応援公式情報サイト「北九州ライフ」で見ることができます。
＜北九州市 U・Iターン応援オフィス（移住相談窓口）＞
■住所／福岡県北九州市小倉北区浅野3丁目8-1 AIMビル2階
■利用時間／月曜〜土曜 10:00〜18:00
■TEL／0120-0823-46
■休業日／日曜・祝日、年末年始
