• 北九州のヒト!
  • HOME
  • 記事
  • 「人生をいい意味で脱線できるチャンスにしてほしい」嶋田瑞生さん(株式会社ATOMica代表取締役)

「人生をいい意味で脱線できるチャンスにしてほしい」嶋田瑞生さん(株式会社ATOMica代表取締役)

宮崎で好評の2つの「オフラインサービス」が北九州でも利用可能

また、ATOMica宮崎で好評の「オフラインサービス/オンラインサービス」を利用できることも魅力の一つです。オフラインサービスは、「ATOMatch(アトマッチ)」と「MEET@(ミートアット)」が用意されています。オンラインサービスは、ATOMicaオリジナルのウェブサービスで、現在月額会員限定で提供されています(後日、一般公開を予定)。

◆ATOMatch
株式会社ATOMicaが企画、運用、ファシリテートすることを通じ、長期インターンシップと事業開発プログラムのかけ算のようなプログラムを利用できるサービス。
「『何かやりたい気持ちはあるけれどアイデアやパワーがない』という企業と地元の学生をATOMicaがマッチングさせ、コミュニティを創り出します。例えば、『地場野菜をもっと売りたい』という企業からの課題があれば、『オーガニック野菜を目玉とした新商品を売り出すのはどうか』『ECサイトで販売するのはどうか』『収穫体験をして“コト消費”するのはどうか』など、さまざまな提案を学生が考えます。“地域活性化”という視点からの広報・企業PR・事業推進などにも繋がる活動です」と嶋田さん。簡単に言うと、“よろず相談所”のイメージだと言います。

◆MEET@
ATOMicaがハブとなって企業同士のゆるい繋がりをつくり、コミュニティ間で簡単にコラボレーションができるサービス。
「何かやろうと思った時や困った時など、いざという時に、“この人なら助けてくれるんじゃないか”と頼れる人をつくるために、知り合いの輪を広げておこうというものです」(嶋田さん)。オンライン・オフライン双方で開催される小規模交流会に参加することで、知り合いの輪を広げることができるそう。また、参加しやすいライトなイベントから、熱量を持って中長期で取り組むプログラムまで、バラエティーに富んだテーマのイベントやプログラム・セッションなども、企画していきたいとのこと。いろいろな場所で、出会いのチャンスが期待できそうです。

今後は北九州×宮崎、北九州×東京など、都市同士を繋いでいきたい

写真提供:株式会社ATOMica

「私たち自身、東京にもオフィスを構えていますが、みんな飛び回っていてオフィスにはいません。気付けば1カ月会っていないということもありますが、Webミーティングやチャットを活用することでお互いの近況は把握できているので、1カ月も会っていなかったことを忘れてしまうほど、スムーズにコワークできています」と言う嶋田さん。

コロナ禍でテレワーク・リモートワークが加速し、働き方が大きく変わりつつある今、「早くからコワーキングを実践してきた自分たちだからこそ、コワーキングを始める際の悩み事や困り事が分かるし、アドバイスできることも多くある」と嶋田さんは言います。だからこそ、コワーキングへの不安やオフィスの在り方、ワークスタイルの変化などについてもATOMica北九州に相談してほしいとのこと。

「この場所でいろいろな人が出会い、利用者の皆さんが楽しそうに活動している様子を見るのが嬉しい」と話す嶋田さんに、今度の展望について尋ねると、「北九州×宮崎、北九州×東京など、都市同士を繋ぎ、もっと楽しくなるための仕組みづくりを行っていきたい。子どもが好きで保育士の資格も持っているので、大学だけでなく、子どもと教育との連携もできたらと考えています」と話してくれました。

◆嶋田瑞生さんプロフィル
1994年、宮城県仙台市生まれ。大学1年生の冬、「教育×ゲーム」の領域で起業し、その後大学生ビジネスコミュニティを立ち上げ、仙台市長から表彰。その後、株式会社ワークスアプリケーションズへエンジニアとして入社。2019年3月に株式会社ビットキーへ入社し、同時にグループ会社「株式会社ATOMica」を立ち上げる。その後同社をスピンアウトさせ、2020年頭には総額約1.8億円のシードラウンドの資金調達を完了。現在は同社代表取締役COO&CCO。

◆ATOMica北九州 https://atomica.co.jp

(北九州ノコト・植田詩生)

関連記事一覧