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小倉昭和館で「Ready To アートシネマ」開催 第1弾は「松本清張 VS 川端康成」 

(画像=「伊豆の踊子」(C)日活)

3月13日(土)、老舗映画館「小倉昭和館」(北九州市小倉北区魚町4-2-9)で、「Ready To アートシネマ」の第1弾イベント「松本清張 VS 川端康成」が行われます。

松本清張原作「天城越え」(1983年/松竹)と川端康成原作「伊豆の踊子」(1963年/日活)が上映されるほか、評論家・エッセイストの川本三郎さんと北九州市立文学館館長の今川英子さんによるトークショーも予定されています。

「Ready To アートシネマ」とは

「東アジア文化都市北九州202020▶21」の文化事業の一環として、2021年秋に小倉昭和館などで開催予定の「アートシネマ」。北九州市ゆかりの作家の映画化作品を集中的に上映し、「映画の街・北九州」「文学の街・北九州」を楽しむイベントです。

「アートシネマ」のプレイベントとして、秋までの期間、毎月1回小倉昭和館で行われるのが「Ready To アートシネマ」です。

第1弾のテーマは「松本清張 VS 川端康成」

「Ready To アートシネマ」初回となる今回のテーマは、「松本清張 VS 川端康成」。これにちなみ、1983年のモントリオール世界映画祭で田中裕子が主演女優賞を受賞した「天城越え」、当時18歳の若さで吉永小百合が主演の踊子役を務めた「伊豆の踊子」の2本立てが上映されます。

(C)1983「天城越え」松竹株式会社

「伊豆の踊子」(C)日活

「清張は『伊豆の踊子』を強く意識して『天城越え』を執筆したと言われ、天城峠を越えるルートや登場人物などが対照的に設定されています。これら2作品を元にした映画が2本立てで上映されることは珍しいこと。こういった切り口で、文学と映画を楽しんでもらえれば」と話すのは、「小倉昭和館」館主の樋口智巳さん。

3月13日(土)午後2時15分~午後3時には、トークショーを開催。評論家・エッセイストの川本三郎さんと北九州市立文学館館長の今川英子さんが、松本清張と川端康成、文学などについて分かりやすく語ってくれます(新型コロナウイルス感染症の状況によっては、川本さんはメッセージでの参加となります)。

トークショーの参加費は無料(映画鑑賞料別)。定員先着100人(電話・Eメールで要予約)。

トークゲストプロフィール

◆川本三郎さん(評論家・エッセイスト)
1944年東京生まれ。文学、映画、漫画、東京、旅などを中心とした評論やエッセイなど幅広い執筆活動で知られる。『大正幻影』(サントリー学芸賞受賞)、『荷風と東京』(読売文学賞受賞)、『林芙美子の昭和』(毎日出版文学賞、桑原武夫学芸賞受賞)、『東京は遠かった 改めて読む松本清張」など著書多数。2021年『キネマ旬報』での連載では9回目となる“キネマ旬報読者賞”を受賞。

◆今川英子さん(北九州市立文学館館長)
福岡県生まれ。短大、大学教員を経て、2005年から北九州市立文学館立ち上げに関わり、副館長、文化振興担当理事、2012年4月より現職。編著に『林芙美子 巴里の恋』『放浪記アルバム』、共著に『渡航する作家たち』他。『林芙美子全集全16巻』編集。さまざまな文学展の監修のほかに、エッセイ、書評など多数。東アジア文化都市文学部門ディレクター。

映画は3月19日(金)まで上映

なお、「天城越え」と「伊豆の踊子」の2本立ては、3月13日(土)~3月19日(金)の期間、上映されます。

鑑賞料金や上映時間など、詳しくは小倉昭和館ホームページで確認してください。

◆小倉昭和館 http://kokura-showakan.com/

(北九州ノコト編集部)

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