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門司港駅の110周年記念式典で歴史を感じる&グランマーケットそぞろ歩き【北九州市門司区】

(アイキャッチ画像:歴代の駅長と一日駅長・門司区長が勢ぞろいした門司港駅前広場)

4月中旬、門司港駅開業110周年記念式典と西日本最大級の屋外マーケット「門司港GRANDMARKET2024春」が開催されると聞きつけて、実際に足を運んでみました。

ステージイベントや出展ブースを満喫

筆者が訪れたのは4月20日。到着したときは、ちょうど門司港駅開業110周年記念式典のプログラムの一つ「よさこい」が披露されていました。門司港のよさこいチーム「門司よさこい連 〇哩(ゼロマイル)」の演舞です。

Facebookを見てみると「門司よさこい連 〇哩」は2004年から活動しており、20年の歴史があるようですね。

ステージの周りは自治体などがそれぞれPR活動にテントを立てていて、物販を含めて賑わっていました。

北九州市のブースではなんと小倉城武将隊のみなさんが。いでたちから見るにどうやら千利休さんと天草四郎さんのようです。カッコよかったですよ。

門司港駅の歴代駅長11人が勢揃い

11時50分になると、ステージでは歴代の駅長の紹介が始まりました。トップバッターは第52代門司港駅駅長の福本敏郎さんです。

ずらりと歴代駅長11人が揃う中、現在の第63代門司港駅駅長の緒方潔さんが代表して「突き抜けるような青空の下・・」と挨拶。どう見ても曇天で泣き出しそうな空の下で、会場が笑いに包まれました。

緒方駅長は、現在の駅是(駅の方針)である「誇りと感謝」について語っていました。重要文化財である門司港駅で働くということの誇り、そして今でも手動で信号管理をしていることなど他の駅にない業務や門司港駅でしか見られない詰襟に金ボタンの制服を着用すること、地元に愛される門司港駅で働けることへの感謝、お客様への感謝を胸に日々業務にあたっていることなどを熱心に話していました。

“門司港の達人”が語る門司港駅の歴史

次に門司区長の谷延さんの挨拶や市内高校生2人へ一日駅長の委嘱状の授与があり、最後に歴代一日駅長の内山昌子さんによる門司港駅の歴史についての紹介がありました。

内山さんは門司港で生まれ育ち、“門司港の達人”と呼ばれ、門司港のガイドツアーやアドバイザーをしています。門司港が110周年を迎えるにあたって、なぜこの駅が現在も愛され続ける駅となったのかを語っていました。

大正3年に建てられた門司港駅は、ネオルネッサンス様式を取っていますが、大正10年に定められた全国54の一等駅の中では珍しい木造の駅です。戦時下にホームが焼け、壁や屋根に39カ所もの銃弾を受けても駅舎は火災にならなかったとのこと。

火災の際、駅を愛する近隣住民の人々が燃えないように水をかけて守り、昭和59年には屋根が腐食し一時は解体の危機にあったものの、市民が保存会をたちあげ、募金をつのり修理することができたそうです。その時に募金をしてくれた人の名前は今でもプレートで飾られていることなど興味深い話でした。

また、この活動が認められて昭和63年の重要文化財指定につながっていくことなど、記念式典にふさわしい歴史的な話が続きました。

最後は壇上の参列者による餅まきがありました。残念ながら筆者はお餅を一つも取ることができませんでしたが、餅まきをする人々のいい笑顔の写真が撮れて満足でした。

式典が終わると門司港名物のバナナの叩き売りが始まったようでしたが、雨に降られそうだったので急いでグランマーケットに向かいました。

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