門司港「九州鉄道記念館」で『気動車』の企画展 日本初の重要文化財指定を記念
「九州鉄道記念館」(北九州市門司区清滝2-3-29)で、企画展「キハ42055(キハ07形41号)重要文化財へ!気動車物語」が開催中です。
「機械式キハ」から「現代ディーゼル列車」まで、「気動車」の歴史を写真記録で紹介する展示会です。
開館当時から展示されている気動車が国の重要文化財へ
開館当時から展示されている「キハ四二〇五五号気動車(キハ〇七形四一号気動車)」が、国の文化審議会において、重要文化財(美術工芸品)に指定をすべきとの答申を受け、重要文化財に指定される運びとなりました。九州に存在する鉄道車両としては初めて。また、「気動車」としては日本で初めての指定となります。
気動車とはエンジンを搭載した列車の車両のことで、運転に必要な動力源として内燃機関を搭載して自走する鉄道車両のことです。「キハ42055号気動車(キハ07 41号気動車)」は車体の大型化と軽量化、ガソリン機関の出力向上と運行速度の高速化、車両の国産化と標準化を達成し、日本の気動車の技術発達史を俯瞰するうえで貴重であり、鉄道史、社会・経済史、科学技術上において重要な鉄道車両です。
これを記念して、気動車に焦点を当てた今回の企画展が開催されることになりました。
展示写真の撮影は、奈良崎博保さん、加地一雄さん、大塚孝さん、宇都宮靖顕さんです。
九州鉄道記念館とは
明治時代建築の赤レンガ造りの建物が目を引く「九州鉄道記念館」。ファン必見の本格運転体験など鉄道の歴史と遊びが詰まった記念館です。明治時代に九州で製作された木造客車の展示やC59型、9600型など懐かしい車両も多数展示されています。
詳細は「九州鉄道記念館」ホームページで見ることができます。
■開催日時/12月2日(木)~2022年1月30日(日)午前9時~午後5時 ※入館は午後4時30分まで
■場所/九州鉄道記念館 2階企画展示場(北九州市門司区清滝2-3-29)
■観覧料/無料 ※ただし、入館料(大人300円、中学生以下150円)が必要
※2021年12月18日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)