（画像はイメージ：写真AC）
北九州市は、コロナ禍の影響で失職した人を緊急で短期雇用するとし、5月21日より市のサイトで募集を開始しました。市の臨時職員として雇用するほか、業務委託先の企業に仕事を発注するなどして、あわせて約3000人の雇用創出を行います。
学生、留学生も対象
支援対象者は、新型コロナの影響により「解雇や勤務日の減少により就業機会が減少したアルバイト、パートタイム労働者」や「内定を取り消された学生」、「離職を余儀なくされた正規雇用労働者や、就業機会が減少した個人事業主」、「失業中でさらに就職が困難になった方」、「新たに就業の必要が生じた方」としています。
主な業務内容は？
主な業務内容は、「公共施設（学校、保育所、放課後児童クラブ等）の清掃・消毒」、「文化施設などの入場整理」、「小売店向けのソーシャルディスタンスなど啓発事業にかかる業務」、「新しい生活様式への対応店舗支援事業にかかる業務」、「窓口業務やデータ入力などの事務補助」などが挙げられています。
市に雇用される場合と業務委託先の企業で雇用される場合、また実施業務により期間、給与体系は異なります。
北九州市の臨時職員の求人
北九州市の臨時職員としての雇用を希望する人は、「会計年度任用候補者名簿」への登録が必要です。登録は、市のサイト内の新型コロナウイルス感染症の影響を受けた方向けのページより行い、住所や電話番号の基本情報や学歴、職歴、希望勤務地域などを入力します。
市は、登録者の中から選考を行い雇用するとしており、勤務地は市役所や各区役所、市の事業所となります。勤務時間は週3.5時間～30時間と幅広く、業務内容によってはシフト勤務になることもあります。報酬は任用される職や、職歴により異なりますが、時給換算すると900円以上となります。雇用期間により健康保険、厚生年金、雇用保険が適用されるようです。
業務委託先の求人
市の業務委託先での求人に応募する人は、各事業所へ直接問い合わせます。5月22日時点で5社の求人情報が出ており、「株式会社エイジェック」と「株式会社ワールドインテック」はそれぞれ100人以上の求人を出しています。
主な業務内容は、学校や図書館の環境整備、公園運用業務の補助、美術館の入場整理など。時給は841円からとなり、担当業務により異なります。求人一覧は、市のサイト「緊急短期雇用創出事業」から確認できます。
市長「雇用を望む方に情報を届けたい」
北九州市の北橋健司市長は21日に行われた定例会見で「職を失った人への支援は引き続き必要」とし、「短期での雇用を望む方にひとりでも多く情報を届けたい」と語りました。
（北九州ノコト編集部）
