いろんな『好き』を充たしてくれる「軍艦防波堤」【北九州市若松区】
海が好き、港が好き、軍艦が好き、歴史が好き…『好き』はいろいろありますが、ここはそんな好きを充たしてくれるところです。
風力発電の風車、工場や港を行き来するトラックなど産業が盛んな響灘工業団地の響灘埠頭0・1号岸壁方面に向かったところに「軍艦防波堤(正式名称:響灘沈艦護岸)」があります。
駆逐艦「柳」の形もはっきりと
現地に行くと潮風のせいでしょうか、少々読みにくくなった駆逐艦の説明板と軍艦防波堤の説明板が立っています。
この響灘に埋められたのは駆逐艦「柳」「凉月」「冬月」ですが、今も見ることができるのは「柳」のみ。船の上部の形もはっきりとあらわれています。
1917(大正6)年に造られ、軍艦としての役割を終えた船が防波堤として現存していることに驚くばかりです。写真から防波堤を境に波の立ち方も違っているのがよく分かります。
海も港も軍艦も
この防波堤は軍艦としての見どころはもちろんですが、近代土木遺産としても選定されていて土木としても見どころがあります。また、ドライブで行くのもおすすめです。
ここからは洞海湾に架かる若戸大橋から日本製鐵の工場まで北九州らしい風景を見渡すことができます。
ひとりでもファミリーでもいろいろな『好き』を充たしてくれる軍艦防波堤です。
■所在地/北九州市若松区響町1丁目 響灘埠頭(0・1号岸壁方面)
※2023年1月26日現在の情報です
(ライター・はま)