オール北九州ロケの映画『めぐり逢わせの法則』上映 HKT48も出演

(画像提供:北九州映画実行委員会)

アイドルグループHKT48の豊永阿紀さん、坂口理子さん、小田彩加さんのほか、俳優の大和田伸也さんらが出演し、全てのロケを北九州で実施した映画「めぐり逢わせの法則」が9月20日、門司市民会館で上映されます。

これまで映画やドラマのロケ地として数々の話題作に登場している北九州市。一方、舞台設定が北九州ではないことが多く、市のPRにつながりづらいという課題がありました。

市のすばらしさをもっと発信することを目的として、今年1月、コワーキングスペース「COMPASS小倉」に入居している地元企業を中心に「北九州映画実行委員会」が創設されました。委員長を務める黒瀬義機さんに、自主制作映画第1弾の公開に至るまでのお話を伺いました。

心残りが起こした“めぐり逢わせ”

1年ほど前まで「COMPASS小倉」の館長を務めていた黒瀬さんは、入居する企業の方と話す中で多くの刺激を受けたそうです。一方で、「その企業同士が手を組めば、より大きな社会問題を解決するプロジェクトができるのではないか」という思いがあったそうですが、館長としての任務が終わったため、関東に戻っていました。

その後、北九州市出身の岩松茂さん(映画監督)が「北九州市で北九州市のための映画を作りたい。人材育成も行い、正真正銘の映画の街にしたい」と市に発案。黒瀬さんに声がかかり、とんとん拍子に話が進んでいったそうです。

黒瀬さんの心残りと、岩松監督の想いが重なり、まさに“めぐり逢わせ”によるプロジェクトが実現しました。

正真正銘の映画の街

画像提供:北九州映画実行委員会

映画は、門司港の病院に勤める看護師と、台湾からやってきた少女が出会い、さらなる運命にめぐり逢っていくというストーリー。キャストやエキストラは3月にオーディションを行い、そのほとんどが北九州出身者や、ゆかりのある人が起用されました。

制作スタッフについては、動画を撮ったことがある人やメイクができる人など、人から人を紹介してもらい、コアメンバーが集結。人材育成の観点から、北九州市立大学の映像制作サークル「ロマンダム」の部員らもスタッフとして参加し、撮影に挑んだそうです。

コロナ禍もネガティブになる人はいなかった

画像提供:北九州映画実行委員会

4月に撮影が始まる予定でしたが、コロナの影響は大きく、すべてのスケジュールが延期になりました。感染拡大防止対策を入念に行い、ようやく7月後半に撮影を開始。5日間で撮り終えました。

天候に悩まされるなど紆余曲折ある中、「ネガティブになる人はいなかった」と黒瀬さん。「いいものを作りたい」というベクトルが、スタッフの誰一人としてずれなかったことで、映画が完成に向かっていったと言います。

黒瀬さんの目に映る“北九州市”

黒瀬さんは、北九州市を「リアルFacebook」だと表現します。

「友達の友達は友達になれるというか。コミュニティに入り込むには少し時間がかかりますが、入ってしまえばとても居心地の良い場所に変わります。ちょっとの滞在じゃわからないかもしれませんが、長く居れば居るほど、そのことに気が付きます」

舞台もキャストもスタッフも全て北九州市で完結。セリフもしっかり北九州弁。魚町銀天街、駅前広場、AIMヘリポートなど、撮影場所はさまざまで、出演者のファンの間ではすでに「聖地」となっている場所もあるそうです。

「いい映画を作りたいという想いでつながった、まさに“めぐり逢わせ”で完成した作品です。たくさんの人に観てほしい」

第2弾の映画制作も計画中とのことで、いずれは「北九州映画祭」の開催も考えているとか。黒瀬さんは、今後も「北九州映画」に愛情と情熱を注ぎます。

(北九州ノコト編集部)

めぐり逢わせの法則公式HP
公開日=2020年9月20日(日)/場所=門司市民会館
・第1部12:00~14:00(開場11:30)
・第2部15:00~17:00(開場14:30)
・第3部18:00~20:00(開場17:30)
料金=3850円(当日券4400円、いずれも税込)
チケット購入・問い合わせ イープラス

北九州映画実行委員会HP

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