企画展「別府とマップと善隣(ゼンリン)と」ゼンリンミュージアムで開催中【北九州市小倉北区】
歴史を映し出す地図の博物館「ゼンリンミュージアム」(小倉北区室町1-1-1リバーウォーク北九州14階)では、街の歴史を紐解く地域密着型企画展の第4弾として「別府とマップと善隣(ゼンリン)と」が開催中です。会期は9月23日まで。
ゼンリンの創業の地であり、日本有数の温泉観光都市として知られる別府の歴史を深掘りする企画展となっています。
約30点の地図や資料から別府の歴史と魅力を紐解く
ゼンリンは昭和23年に大分県別府市で創業し、観光小冊子「年刊別府」を発行したことが地図づくりのきっかけとなりました。
ゼンリンが別府市で創業した理由の一つに、日本有数の観光都市であることがあります。明治の中頃までは、近隣の人々の利用に限られていた温泉地でしたが、交通網の発達や積極的な宣伝活動によって日本屈指の観光都市となりました。
その別府市は今年、市制施行100周年を迎えました。同企画展では、観光都市別府の歴史と魅力を、約30点の地図や資料から紐解きます。
戦後、国際観光温泉文化都市として発展を遂げた「別府」
古くから温泉地として知られている別府ですが、観光都市としての幕開けは明治初頭から始まる別府港の築港でした。その後、交通網の整備も進み、「別府観光の父」とも称される油屋熊八の宣伝活動によって、別府の名は全国で知られるようになります。そして戦後、多くの引揚げ者・復員者を受け入れた別府は、復興とともに国際観光温泉文化都市としてさらなる発展を遂げました。
同企画展では、別府が地方の温泉地から国際的な観光都市へ成長する過程を、各年代の地図や資料を通して見ることができます。