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「第18回北九州市女性活躍・ワークライフバランス表彰」表彰式に行ってみた <子育て>への取り組みに注目

(アイキャッチ画像:第18回「北九州市女性活躍・ワークライフバランス表彰」表彰式)

ワーク・ライフ・バランスとは、「多様な働き方、暮らし方を認め合う社会」の実現に取り組むためのキーワードです。

北九州市では、女性の職業生活における活躍やワーク・ライフ・バランスの推進に取り組む企業・団体等を表彰し、その取り組み内容を広く市民や企業に周知しています。

今回、第18回「北九州市女性活躍・ワークライフバランス表彰」の表彰企業が決定。11月25日に行われた表彰式の様子をレポートします。

表彰式の様子と共に受賞企業4社を紹介

第18回「北九州市女性活躍・ワークライフバランス表彰」では、4社が受賞しました。

市長賞に選ばれたのは、株式会社ARIGATO(化粧品卸・製造業)と株式会社ゆめマート北九州(小売業)。奨励賞には、株式会社川口建設(総合建設業)とPOSCO Japan PC 株式会社(製造業)が選ばれました。

表彰式では、武内和久市長より表彰状・記念品の授与が手渡されました。

市長賞を受賞<株式会社ARIGATO>

初めに紹介されたのは、市長賞を受賞した株式会社ARIGATO。代表取締役社長の山﨑いずみさんがとても綺麗な姿勢で前に出ました。

ARIGATOは、代表の山﨑さん自身が子育て中であり、自社の取り組みを世の中へ広めることに意欲的だといいます。「ワーママ・スマイル・プロジェクト」活動として、月1回の定期ミーティングとPRイベント、企業とのコラボ等を実施しています。

以前からあった、ワーキングマザーが働きやすい職場にするという考え方を「職場の10のルール」として文章化し、社内外へ発信。2週間のリフレッシュ休暇により、家族と過ごす時間や自己啓発の時間を創出していることなどが評価され、受賞に至りました。

市長賞を受賞<株式会社ゆめマート北九州>

次に紹介されたのは、同じく市長賞を受賞した株式会社ゆめマート北九州。同社キャリア管理部長の林さんが少し緊張した面持ちで前に出ます。

ゆめマート北九州では、「ゆめCanプロジェクト」という活動で月1回の定期ミーティングを行い、3か月に一度は社長も参加。身だしなみ基準の見直しや両立支援制度ハンドブック作成、社員アンケートなどを実施しているといいます。

また、年4回にわたり活動報告やロールモデルを紹介する社内新聞「ゆめ Can News」を発行。女性管理職比率は70人中11人で15.7%となっており、来年度は目標とする20.8%を達成する見込みです。

奨励賞を受賞<株式会社川口建設>

奨励賞を受賞した株式会社川口建設。代表取締役の川口博史さんが武内市長の言葉を熱心に聞いているのが印象的でした。

川口建設は「子供は社会で育てる」をトップの方針とし、常務取締役管理部長を責任者として、多様な働き方への体制整備を推進しています。

産後パパ育休や小学校3年生までの子の看護休暇・育児目的休暇、保育サービス費用補助、勤務代替手当、育児のためのテレワークの制度を新設。子育て関連休暇は有給とし、社員の反応も好評だったとのことです。

奨励賞を受賞<POSCO Japan PC 株式会社>

最後に、同じく奨励賞を受賞したPOSCO Japan PC 株式会社。代表取締役社長のパクさんが非常ににこやかな表情で武内市長の方へ向かいます。

POSCO Japan PC は今回、「若松工場」としての受賞。年1回の社内アンケートや3か月に1度の社員代表による意見交換会で社内の意見を集約するとともに、各事業所へ情報をフィードバックしているそうです。

女性社員の業務を限定せず、能力や希望に応じた部署異動を実施。育児両立支援として、育児短時間勤務や子の看護休暇、在宅勤務、働きやすさ向上のため半々休暇(2時間ほどの休暇)などの制度を整備・拡充しています。

また、福利厚生制度として、宿泊支援制度の条件拡充し、これらの取組により社員満足度が向上して、離職率が3年で1.5%減少したとのことです。

受賞企業が取り組み内容を報告 「女性だけでなく男性にも子育て休暇を」

表彰式の後は、受賞企業の取組内容報告や懇談に移行。武内市長から受賞企業の方々へ受賞の祝辞があった後、各企業がそれぞれの取り組みや今後の目標などについて発表しました。

「女性だけでなく男性にも子育ての休暇が必要」「現代の女性が求められているものが大きく、女性の自己肯定感の低さが問題になっている」など、実際に改善の取り組みを行う企業ならではの話が多数挙がりました。

また、各企業が様々な取り組みをしている一方、「より改善してもっと働きやすい企業を目指したい」という意欲を示す企業が多く見られたのが印象的でした。

懇談の場では、武内市長も自身の子育ての話をするなど、終始和やかな雰囲気に包まれていました。

記念品は<ていたんとブラックていたんが描かれた盾>

記念品は、ていたんとブラックていたんが「ワーク」と「ライフ」の旗を持った可愛らしい絵が描かれつつも、透明感があり重そうで立派な盾でした。

(POSCO Japan PC 株式会社のパクさんに記念品の撮影を依頼すると快くお受けいただけた)

今年の応募は8社 18年続くも認知拡大に課題

18年続く「北九州市女性活躍・ワークライフバランス表彰」ですが、まだまだ認知度が低いようです。

表彰式でも、「この賞があるのを初めて知りました」とのコメントを受け、武内市長が取材するメディア各社に向かって「たくさんの方に知ってほしいので、みなさんもお願いしますね」と伝える場面がありました。

今年の応募は8社だったとか。来年はもっと市内に認知され、多くの企業の取り組みが周知されるといいですね。

※2024年11月30日現在の情報です

(北九州市ノコト編集部)

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