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さわらびガーデンモール八幡に憩いの場 駅前のシンボルを再活用した家具も登場

2019年10月、伐採後に製材された木材と八幡駅前の街並みを実際に自分たちの目で確認した学生たちは家具のデザインを考え始め、同年12月にデザイン案をプレゼン。その後、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、思うような活動を実施できない中、オンラインでの打ち合わせや、感染対策を講じた上での大学内での進捗確認などを進めてきたと言います。また、家具のコンセプトやデザインを意識しすぎるのではなく、実際に人が使うことを考えての強度や使いやすさなどの必要性について、一級建築士らにアドバイスを受けながら、それぞれ調整を重ねてきました。

そのようにして完成した家具「『なでる。さする。こする。』ための椅子」(椅子2脚/竹安信二さん)、「45 degrees」(テーブル/内藤卓郎さん)、「ReTrees」(テーブル+椅子4脚+ハンガーラック/春田隆道さん)、「地図卓」(テーブル/西田秀平さん)が、「GRÖNSKA」のスペースに設置されています。

オープン当日は、家具を手掛けた4人の中から2人が出席し、テープカットを行いました。

スペース名称とロゴデザインは今年入社2年目の若手社員が考案

「GRÖNSKA」の名称とロゴを考えたのは、昨年度入社し、今年2年目の若手社員である吉竹さん。大学では建築を学んでいたそうで、ロゴのデザインなどを考えるのは今回が初めての体験だったと言います。

「外には緑があふれているのに施設内に入ると外の緑を遮断したような無機質な空間となっている場所を、施設の中でも緑を感じられるような場所へ。緑と施設内がつながるような空間となり、今後も自然を大切にした取り組みにつなげられるようなスペースとなるように」との想いを込め、スウェーデン語で「緑」を意味する「GRÖNSKA」と名付けたと言います。

そのため、ロゴも緑を感じられるデザインに。ロゴの左側には“育った木”、右側には“芽”が描かれています。葉の一つ一つも吉竹さんが描いたものだそうです。「ロゴの左側がBefore(過去)、右側がAfter(未来)を表しています。育った木のように育まれてきた八幡のこれまでの歴史を大事にしながら、空間へとこれから成長していきたいという想いを芽生えとして反映させました」と言い、今回の「GRÖNSKA」オープンと家具の設置は第1段階だと話す吉竹さん。これから数年かけて、居心地がよく、人が集いやすい空間へと成長させていきたいそうです。

「入社したばかりの私に大きな仕事を任せていただいたこと、最初は不安でしたが、本日皆さんにお披露目できたことで自信を持つことができました。より良い場所を目指し、GRÖNSKAを利用したイベントなども企画していきたい。また、今回の学生たちの家具制作・展示のように、学生の表現の場、地域連携の実践の場として活かすことができたら…」と話してくれました。

また、「GRÖNSKA」スペース内には飾り棚も設置されており、オープン日は「こけだま」の展示販売などが行われていました。「この場所を使って、展示会やワークショップなどのイベントを定期的に開催していきたい」と吉竹さん。次回の開催は未定とのことですが、イベントの実施が決まり次第、「さわらびガーデンモール八幡」のホームページで情報が公開されるそうです。

(北九州ノコト編集部)

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