【新型コロナ/北九州】DV・虐待を防ぐ 市内の相談窓口は
(画像提供:freepik @Dragana_Gordic)
緊急事態宣言に伴う外出の自粛や、子どもたちの休校などの影響を受けて、家庭内ではストレスを抱えやすい環境になっているようです。
NPO「全国女性シェルターネット」は3月30日、政府、関係大臣にあて「新型コロナウイルス対策状況下におけるDV・児童虐待防止に関する要望書」を提出しました。この要望書では、DV・虐待の増加を受けて、相談窓口の運営を継続するほか、相談・支援体制を拡充することを求めました。
相談に変化「このまま家にいられない」
「北九州シェルター」の共同代表を務める金上江利子(かながみ・えりこ)さんは、外出自粛に伴う影響について「これまでは言葉の暴力だったのが、身体的な暴力に変わってきたという相談が最近、増えています。頭を蹴られたり、羽交い絞めにされたり、といった暴力に変わってきたため、このまま家にいられない、といった相談を受けています」とし、危機感を募らせています。
北九州シェルターでは、被害女性本人からよりも、女性の両親からの相談の方が多いことから、北九州市の運営する「いのちとこころの情報サイト」との情報共有も行い、複合的な視点で支援をしているそうです。
北九州市の運営する「配偶者暴力相談支援センター」では、コロナ対策が引き起こす家庭内暴力への影響を注視していますが、今のところ相談件数や内容に大きな変化は出ていないということです。
市内で家庭内の暴力などに悩んでいる方には、以下のような相談窓口があります。どの相談窓口も北九州市と連携し、経済的な問題なども合わせて女性の支援を行っています。
住居の問題がある方には、臨時の住まいを提供する組織もありますので、お問い合わせください。
※4月21日、22日に電話取材を行いました。
(北九州ノコト編集部)
※緊急の場合は、最寄りの警察署へ連絡してください。
シェルター /DV女性支援の窓口 | 電話/メールアドレス | |
1 | 北九州シェルター *暴力を受けた女性に逃げられる場所を提供することで、新しい生活を始めるサポートを行う。 |
090-3986-5415 spmc86f9@silver.ocn.ne.jp |
2 | NPO法人FOSC(フォスク) *困難を抱える子どもと女性のための支援センター (シェルターあり) |
093-541-5805 月-金 11:00-18:00 jd3rm9@bma.biglobe.ne.jp 宿泊施設「Stay」 080-8396-9072 |
3 | 北九州市 配偶者暴力相談支援センター | 093-591-1126 火-金 9:30-20:00, 土/日 9:30-17:00 (木:不定期で9:30-17:00の場合あり) |
4 | 配偶者暴力相談 *子ども・家庭相談コーナー(区役所保健福祉課内) |
093-563-0115 月-金 8:30-17:00(祝日・年末年始を除く) |
5 | 北九州市 いのちとこころの情報サイト | 北九州市自殺予防こころの相談電話 093-522-0874 月-金 9:00-17:00 |
北九州いのちの電話 093-671-4343 毎日、24時間 |