小倉北区にある「大手町公園」には、戦時中の日本軍の施設跡があります。
「風船爆弾」も作られていた「小倉陸軍造兵廠」跡
1933（昭和8）年に武器の製造工場として開設され、1940（昭和15）年に小倉陸軍造兵廠という名前がつきました。この兵器工場は、1945（昭和20）年までの約12年間使われ、戦争も終わりごろになると大人だけでなく、中学生や女学生も工場で働いていたといいます。 1944（昭和19）年からは「風船爆弾」という爆弾も作られていたそうです。
この「防空監視哨」は、空襲に備えるために旧小倉陸軍造兵廠の各所に設置されていたものの1つ。側面には、監視用の小窓が5ヶ所あり、機関砲を備えていました。
こちらは、旧小倉陸軍造兵廠にあった「給水塔」のレプリカ。もとは、この場所から西側に隣接する高台にあり、造兵廠内へ上水、作業水を給水していました。
かつてこの地に小倉陸軍造兵廠が存在したことを後世に語り継ぐモニュメントとして、この「給水塔」6分の1レプリカが設置されました。
広い公園内で自由に過ごす人々
そんな文化的な跡地としての面影はあまり感じられず、緑の広がる公園内では人々はランニングをしたり、グラウンドでボールを蹴ったり、中には仕事の昼休みに弁当を持ってきてゆっくり食事を楽しんだりとそれぞれの時間を過ごしています。
子どもが遊べるエリアや健康遊具も
公園内にはその他にも滑り台や砂場、子どもが遊べる遊具や健康遊具もあります。公園付近には住宅街があり、学校帰りのランドセルを背負った児童たちが元気に汗を流している姿を見ているととても和やかな気持ちになりますね。
また、敷地内には九州栄養福祉大学リハビリテーション学部・橋元隆教授監修の「北九州市オリジナル健康広場」と呼ばれる健康遊具を揃えた広場もあります。
肩や腕の柔軟性を高めることができる「肩・腕の運動器」。
腰痛予防に効果的な回旋運動ができる「ツイストベンチ」。
太もも後面のストレッチができる「ストレッチベンチ」。
他にも「腹筋ベンチ」や「背のばしベンチ」などが揃っています。
健康遊具の近くには使用方法や注意事項などが書かれた看板があるので初心者でも安心。緑豊かな大手町公園でストレッチに励むのもいいですね。
■所在地／北九州市小倉北区大手町15
※2023年6月17日現在の情報です
（北九州ノコト編集部）
