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旦過市場「大學堂」で「東アジア文化麺類學会」 麺職人による実演&実食も

(アイキャッチ画像は過去の様子)

小倉北区・旦過市場の中にある「大學堂」で、11月17日(水)・23日(火・祝)の2日間にわたり、イベント「東アジア文化麺類學会」が開催されます。

「東アジア文化都市北九州2020▶21」パートナーシップ事業でもある同イベント。17日は「中国の文化麺類學」、23日は「日本の文化麺類學」をテーマに、中国の「刀削麺」と日本の「饂飩」、それぞれの国の“麺”についてより深く知ることを目的としています。

イベント当日は、麺職人であるゲスト2人による製麺実演と実食もあるとのことです。

「東アジア文化麺類學会」とは

「東アジア文化麺類學会」は東アジアの人々の生活と麺食の関連について研究し、麺食文化を通じた異文化理解と文化交流を目的として開かれたもの。この学会では、私たちが日頃から親しんでいる麺食について学術的な知見から知識を深めることができるといいます。

さらに、東アジアの多様な麺を実際に食べてみることで、異文化理解における実践的な学習の場となることを目指しているそうです。

17日は麺発祥の地・中国の麺文化について学ぶ「中国の文化麺類學」

17日の「中国の文化麺類學」は午後6時から午後8時までの実施。ゲストは、小倉北区霧ヶ丘で「盛青 中華料理」を夫婦で営む、林卣さんと趙佳楠さん。料理長の林さんは湖南省出身、妻の趙さんは四川省出身なので、お店では香辛料をふんだんに使った料理の数々を味わうことができます。


今回のイベントでは、まず林さんと「文化麺類学研究所」所長の田中幹哉さんが、麺発祥の地・中国の麺文化事情について対談。その後、林さんによる刀削麺の製麺実演と実食が行われます。2020年3月に大學堂で行われた第0回文化麺類学会「旅するトウショウメン」では、刀削麺を削る正確かつ美しいナイフ捌きで会場を沸かせたという林さんの技術を見ることができる貴重な機会です。

23日は「うどん」など日本の麺文化を知る「日本の文化麺類學」

23日は「日本の文化麺類學」は午前10時から正午までの実施。ゲストは「文化麺類学研究所」所長の田中幹哉さん。北九州市立大学で古典文学を専攻する傍ら、2018年に「北方うどん」で修業を積み、大學堂で手打ちうどんを不定期販売しています。手打ちうどん専用の小麦粉を使用し、何度も折り踏みを重ね、一晩低温で熟成。水回しから切りまで全ての工程で機械を使わない本手打ち麺を楽しみにしているファンも多いそう。

今回のイベントでは、2019年度に各地で調査した日本の麺文化事情についての報告と今後の展望について田中さんが講演。その後、ぬかだきやかまぼこ、てんぷらなど旦過の惣菜と相乗効果を生み出す「大學うどん」の製麺実演と実食が行われます。

2回連続はもちろん、1日だけの参加もOK

今回のイベント会場は両日とも「大學堂」(北九州市小倉北区魚町4-4-20)。「北九州の台所」と呼ばれる食材の宝庫「旦過市場」の中に位置し、麺文化を学ぶのにピッタリな会場です。

会費は各日500円。定員は各日20人となっており、2回連続の参加はもちろん、1日だけの参加もOKとのことです。

参加申し込みは「東アジア文化麺類學会」応募フォームで受け付けています。

「大學丼」の体験なども楽しめる、学生たちが営む“街の縁台”「大學堂」

2008年7月に、北九州市立大学と旦過市場の共同事業として誕生した「大學堂」。“街の縁台”として学生たちを中心に演劇・音楽・絵画などさまざまな文化を発信しています。

旦過市場を訪れた観光客に人気の「大學丼」の体験もできます。2階にはギャラリーとして使える「屋根裏博物館」があります。

※2021年11月16日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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