北九州の名産品「鶯宿梅」を食卓で 熱中症対策や風邪予防にも

長年愛されている北九州のお土産「鶯宿梅」を知っていますか。

1956年創業の創作料理店「万玉」は、付きだしで提供していた梅干しの果肉がとても好評なことから、創業後間もなく「鶯宿梅」として商品化しました。現在では北九州のお取り寄せグルメとしても名を轟かせ、2018年から開催されている「九州福岡おみやげグランプリ」では食品部門のグランプリを2年連続で受賞しています。

小倉北区中津口で製造されており、隣接の「万玉」店舗や全国の百貨店、オンラインショップでの購入が可能です。

全ての工程が人の手で作られた一品

画像提供:万玉

鶯宿梅は、なめらかな感触の練り梅にするため、梅干しの種と皮を丁寧にとり、裏ごししてジャム状に仕上げ、茶昆布で味付けをしているそうです。驚きなのは、この工程を全て手作業で行っているということです。更には、耐酸性のある入れ物の壺までも、ひとつひとつ、ろくろを回して作られているという手の込んだ商品です。

少しの量で食卓に彩りを

画像提供:万玉

長期保存ができるスーパーフードとして愛されている梅干し。戦前から、傷の消毒や病気の予防になくてはならないものとされ、疲労回復にも効果があると言われています。

鶯宿梅は練り梅となっているため、さまざまな料理に使うことができます。万玉の方に、自宅でとても簡単にできる一品を教えていただきました。

山芋を花型に切り、花の中心部に鶯宿梅を置く。これだけで花が飾られたように食卓が華やかになります。また、体調が優れないときには、お茶の中に少し鶯宿梅を落とし、かき混ぜて飲むと良いそうです。炊き立ての白米に梅は定番。梅茶漬けにすると、贅沢な味わいで感動します。

北九州限定の「かんばい」

画像提供:万玉

すっぱい梅が苦手な方には、甘めの練り梅「かんばい」がおすすめ。こちらは北九州地区のみの扱いとなっており、「万玉」の店舗でも付きだしとして提供されています。

北九州のお土産として愛用するのはもちろん、ご飯やお酒のお供に、万玉の「鶯宿梅」を日々の食卓で味わうのも良いですね。

(北九州ノコト・大畠あずさ)
※5月19日に電話にて取材を行いました。

店名 有限会社 万玉
住所 北九州市小倉北区中津口2丁目2-6
電話番号 093-521-7397 (FAX)093-521-7395
公式HP http://mangyoku.jp/
備考 「鶯宿梅」2210円  「かんばい」770円
※「かんばい」は隣接の創作料理「万玉」で購入可

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