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北九州都市圏域エリアの個性派カフェ3選 共通点は現地愛【岡垣町・鞍手町・苅田町】

(アイキャッチ画像:「ELTORO COFFEE LAB」)

北九州市と近隣の17市町(直方市、行橋市、豊前市、中間市、宮若市、芦屋町、水巻町、岡垣町、遠賀町、小竹町、鞍手町、香春町、苅田町、みやこ町、吉富町、上毛町、築上町)の合計18市町が連携し、形成している「北九州都市圏域」

遊ぶ場所・見る場所・食べる場所が数多く揃う魅力あふれるエリアの中から、今回は個性派カフェ3店をピックアップして紹介します。いずれも北九州市内から行きやすく、日帰りのドライブにもピッタリなところばかりですよ。

【岡垣町】カフェ・ベーカリーM&M

JR海老津駅から車で8分ほどの場所に2016年12月にオープンし、まもなく6年目を迎えるカフェ・ベーカリー「M&M」。緑豊かな自然に囲まれた約1万坪という広大な敷地内には、カフェ・ベーカリーと陶芸教室「遊友窯」があり、15匹以上のヤギや鶏ものんびりと過ごしています。

「地産地消」にこだわっているという同店では、卵や水、野菜、フルーツなど、可能な限り岡垣町産の食材を使用しているそう。「岡垣町にこんなおいしいものがたくさんあることをもっと知ってもらうために、このお店から情報を発信し、岡垣町での滞在時間を増やしてもらいたい…そんな思いでやっています」と話すのは、店主の松島さん。

そんな同店では、地元産の旬の食材を使ったスイーツやドリンクが好評ですが、いまの時季は地元の「ひなたの台所」で栽培されたサツマイモ「シルクスイート」を使った「焼き芋ブリュレ」(680円)に心奪われます。農薬や除草剤を使わずに育てられたというシルクスイートを贅沢に半分使った「焼き芋ブリュレ」は表面がパリパリとした食感で、イモ本来の甘さとバニラアイスの甘さがちょうどいいバランスです。

秋に入り、注文が増えているドリンクは「メアリーのほうじ茶ラテ」とのこと。ミルクの甘い香りの中に、ほうじ茶の香ばしい香りと味がしっかり感じられる和風ドリンク。その上にちょこんとのったヤギのクッキーが「M&M」らしい一品です。

また、しっかり食事を楽しみたいという人には、パンが食べ放題だという「月替わりランチセット」(午前11時~午後2時)がピッタリ。ドリンク・プチデザート付きで1400円です。レジ横ではパンが販売されているので、「月替わりランチセット」でいろいろなパンを食べて気に入ったものがあれば、お土産に購入するというのもいいですね。

陶芸教室で陶芸体験(1500円)ができたり、ヤギにエサやり体験(100円)ができたりするので、ゆっくり楽しめますよ。また、岡垣町の生産者とお客さんをつなぎたいという思いから、軽トラ市などのイベントも定期的に開催中。最新情報は「M&M」インスタグラムで確認できます。

■住所/福岡県遠賀郡岡垣町高倉1935-2
■営業時間/11:00~17:00(ラストオーダー16:00)
■定休日/不定
■駐車場/あり

【鞍手町】ELTORO COFFEE LAB(エルトロ コーヒー ラボ)

九州自動車道「鞍手」インターチェンジから車で5分ほど走った場所に位置する「くらて学園」。廃校を利用したこの施設の4階にあるのが「ELTORO COFFEE LAB」です。元々は中学校の図書準備室だったスペースをリノベーションし、2021年10月1日にカフェとしてオープンしました。

入店後、カウンターでドリンクや軽食、スイーツを注文。テイクアウトできるメニューもありますが、せっかくだったら図書室をリノベーションしたという隣接のコミュニティルームでゆっくりと楽しんでいきたいところ。電源やWi-Fiも完備し、ソファー席もあるので、コワーキングスペースとして利用する人もいるそうです。

お店のオススメは、「このみ珈琲」(直方市)の豆を使い、ハンドプレスで抽出したエスプレッソを使用するコーヒーメニューの数々。自慢のコーヒーと相性抜群のデザートやフードも用意されています。

今回は「エルトロタコライス」(980円)と「キャラメルラテ」(アイス/560円)をチョイス。スパイスの香りが食欲を誘うタコライスはピリ辛ですが、食べ始めるとスプーンが止まらなくなるクセになる味わいです。途中でキャラメルラテを飲むと、コーヒーのほろ苦さとキャラメルの甘さがスパイスをいったんリセットしてくれ、また新鮮な気持ちでタコライスを食べ始めることができます。

そのほか、ティラミスやエスプレッソアフォガード、ホットサンド(4種)、スパイスカレーといったメニューもあります。

カフェを始める前は、福岡市のスケートボードショップで働いていたという店主・柏木さん。子育てのために福岡市から妻の祖母がかつて暮らしていた鞍手町へ引っ越してきましたが、移住を機に自分で何か面白いことをやってみたいと仕事を辞め、子ども連れでも行くことができるカフェを始めることに決めたと言います。

そのため、コミュニティルームの一番奥には子どもが楽しく遊べるようなスペースもあり、ジェンガやトランプ、オセロなど、おもちゃも用意されています。ちなみに店名の「エルトロ」はスケーターには有名なアメリカのスポットから名付けられているそうです。

最新情報は「ELTORO COFFEE LAB」インスタグラムで確認できます。

■住所/福岡県鞍手郡鞍手町新北993-1 くらて学園 4F
■営業時間/11:00~17:30
■定休日/不定
■駐車場/あり

【苅田町】cafe Soleado(ソレアード)

苅田町役場・苅田町立図書館のそばに、今年9月1日にオープンしたばかりの「cafe Soleado」。JR苅田駅から徒歩15分もかからない場所にあり、黄色いシェードが目印のお店なのですが、営業日は月数回、しかも営業時間もたった3時間だけという『幻』のようなカフェなのです。「いつかカフェをやるのが夢だった」という母の願いを叶えるべく、娘も協力し、母娘で営んでいます。店名の「ソレアード」とはスペイン語で「陽だまり」という意味。「誰もが気軽に立ち寄れるような癒やしの場になれば」という願いを込め、名付けたそう。

地元の特産品にこだわっているという同店のメニューを見ると、「京築生姜たっぷり照り焼きチキン」「築上鶏卵使用のハムチーズエッグ」といったホットサンド(各600円)、築上鶏卵を使用しているというお店オリジナルの「ミルクセーキ」(550円)などに『地産地消』を感じることができます。

ホットサンド「京築生姜たっぷり照り焼きチキン」は、運ばれてきた瞬間にふわっとショウガの香りが漂い、早く食べたいという気持ちにさせてくれます。手に持てば、ずしっとした重みに驚きますが、どこを食べても照り焼きチキンにあたるほど、たっぷりとチキンが入っているので、この重さもすぐに納得です。今の時季は新ショウガを使用しているということで、ショウガの辛みも少なく、食べやすい味わいでした。「子どもにもおいしく食べてもらいたいので、ショウガは辛いと子どもが感じないようなギリギリのところにしています。とはいえ、ショウガ好きの人も多いので、ショウガをもっと味わってもらえるよう今後は『追いショウガ』も準備する予定です」とのこと。

「ミルクセーキ」は濃厚なのにさっぱりとした優しい味わいで、どこか懐かしい感じ。同じく築上鶏卵を使っているという「ミルクセーキプリン」は、銀の器で登場しますが、提供しない日も多いため、出会えたらラッキーというまさに『幻』のメニューです。他にも色とりどりの「クリームソーダ」などがあり、レトロな気分を味わせてくれます。

コーヒーは苅田町にある「天使がまいおりる珈琲豆店」とコラボしたオリジナルブレンドを使用。ホット用のカップもアイス用のグラスもレトロなデザインで、このグラスを目当てにお店でわざわざ飲みたくなります。また、店内に飾られているドライフラワーは苅田町の「フラワーリンク和」が手掛けたもの。苅田町らしさが随所に感じられるお店です。

月1回、「よるカフェ」の日もあるとのこと。最新情報は「cafe Soleado」インスタグラムで確認できます。

■住所/福岡県京都郡苅田町京町2-8-1
■営業時間/11:00~14:00
■定休日/不定
■駐車場/なし

※2022年10月29日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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