移転決定の「門司港地ビール工房」　感謝の「半額キャンペーン」実施中！

（画像提供：門司港地ビール工房）

ビアレストラン　門司港地ビール工房は今月上旬、9月30日（水）で現店舗での営業を終了し、小倉に場所を移転すると発表しました。移転先では、11月頃からレストラン営業を始めるとのことです。

現在、門司港地ビール工房では、1998年の創業からこれまでの22年間の感謝の気持ちを込め、「ジョッキビール半額キャンペーン」を9月18日（金）まで開催中です。

移転前に門司港でもう一度、できたての地ビールの味を楽しんでみませんか。

日本一に輝いた地ビール、そのできたてが味わえるレストラン

画像提供：門司港地ビール工房

門司港地ビール工房は、北九州で唯一の地ビール醸造所を併設するビアレストランです。その醸造所で造られているクラフトビールは、数々のビアコンテスト受賞歴を誇り、最近でも「JBA 全国地ビール品質審査会2019」で「ヴァイツェン」が最優秀賞に選ばれています。

この門司港地ビールをできたての状態で楽しめるのが、門司港地ビール工房の最大の魅力。1階ではジンギスカン、3階でピッツァやパスタ、門司港名物焼きカレーといった料理とともに、地ビール定番3種類と季節に応じたスペシャルビールが味わえます。

画像提供：門司港地ビール工房

また、有名な観光スポットである「ブルーウィングもじ」（はね橋）のそばに位置する門司港地ビール工房は、関門海峡に臨むレストランから眺める景色も人気が高く、特に夕陽の美しさは格別です。

コロナで地ビール・レストランの売り上げが大幅に減少

新型コロナウイルスの感染が拡大する前は、国内はもちろん、海外からも多くの観光客が門司港地ビール工房を訪れていましたが、感染拡大に伴い、4月からレストランの休業を余儀なくされました。

レストランの休業に加え、観光客の減少、イベントの中止決定も相次ぎ、売り上げは大幅に減少。さらに、冬から仕込んできたビールは、鮮度にこだわって消費期限を短めに設定していることもあり、大量に売れ残りました。

醸造部長の峯松幸之助さんは、大切に造ってきたビールを廃棄せずに有効活用できないか、門司港レトロ地区に何か貢献できることはないかと考え、地ビールを原料としたアルコール消毒液を作ることに。休業中に、無法松酒造（小倉南区）の協力を得て約100リットルの消毒用アルコールを完成させ、門司港レトロ地区の観光施設や飲食店など無償で提供する活動も行いました。

営業再開しても客足が戻らず、今後を見据えて移転を決意

その一方で門司港地ビール工房は、営業再開に向け、北九州市の「思いやりの店づくりガイドライン」に則って対策を行い、市の「新型コロナ感染防止対策　取組み推進店」にもいち早く登録するなど、体制を整えてきました。

約3カ月の休業期間を経て、ついに7月4日から営業を再開。しかし、観光客の足は以前のようには戻らず、店舗として先の見通しが立たない厳しい状況が小倉への移転を決意させたと言います。

感謝を込めた「ジョッキビール半額キャンペーン」は9月18日まで

移転はレストランのみで、醸造所は現在の場所で引き続き稼働するとのことですが、醸造所ではビールの販売をしないそう。門司港でできたての地ビールの味が楽しめるのは、今月いっぱいとなります。

9月18日まで開催中の「ジョッキビール半額キャンペーン」は、門司港地ビール各種ジョッキ1杯（500ml）620円（税抜）が、なんと310円（税抜）で味わえます！

半額になるのはレストランで食事した人だけなので、事前に予約してから来店してくださいね（3階の席は午後5時以降の利用に限り9月から予約制）。

中止が決まった「九州オクトーバーフェストin門司港」限定ビールも登場

毎年10月に開催され、門司港地ビール工房を含む九州5社のクラフトビールが集結する「第3回　九州オクトーバーフェストin門司港」も、今年は門司港レトロ中央広場での開催が中止となりました。しかし、イベントに向け、5つの醸造所が3月に仕込んで大切に熟成させた「オクトーバーフェストビア」は、今年も楽しめます！

9月19日（土）から9月30日（水）までの期間限定で、門司港地ビール工房のレストランで、イベント限定「オクトーバーフェストビア」が提供されることになりました。提供期間が当初予定の3日間から11日間に伸びることで、密を避けながらゆっくり堪能できそうですね。

参加社は、「門司港地ビール工房」「ホテルオークラ福岡・オークラブルワリー」「熊本クラフトビール」「宮崎ひでじビール」「KIRISHIMA　BEER」。価格は、レギュラーグラス480円です。

（北九州ノコト・植田詩生）