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世代を超えて愛される門司港の老舗喫茶店「珈琲テラスすいげつ」 【北九州市門司区】

(アイキャッチ画像:店内からの眺め。ドアを開けた瞬間、関門の大パノラマが目の前に広がる)

1971(昭和46)年創業、もじっこには言わずと知れた老舗の喫茶店「珈琲テラスすいげつ」。

珈琲好きな祖父と幼い頃に伺った思い出の場所。筆者の両親(団塊の世代)が若かりしころは、人気のデートスポットだったとか。それもそのはず、入口の扉を開けた瞬間、目の前に広がる関門海峡の大パノラマ。おもわず歓声をあげてしまいます。

日没から夜景へと移り変わる夕景も素晴らしい

風師山の湧水を使用「トアルコトラジャ」

18世紀、「セレベス(スラウェシ)の名品」と謳われた幻のコーヒー「トアルコトラジャ」(インドネシア・スラウェシ島産)。

戦後の混乱時に世界の表舞台から消えたのち、木村コーヒー店(現在のキーコーヒー株式会社)等日本の熱き有志の情熱と現地の方々の協力によって1978年に復活。当時の日本では「幻のコーヒー復活」としてその名を広めたそうです。

幼い頃にその話を耳にした筆者は、「トアルコトラジャ…どんな虎なんだろう。どこかの国の呪文のようだ…」と想像していました(笑)。今回、祖父が愛したトラジャコーヒーをいただきながら、自分も大人になったなぁとしみじみ。

キャラメルラテ

風師山の湧水を使用し、サイフォンで丁寧にいれられたコーヒーは優しく、まろやかな味わいで、コーヒー初心者にも飲みやすいのではと感じました(こぼれ話:2月の湧水は寒の水といって1年の中でもよりいっそう珈琲がおいしくいただけるのだとか)。

懐かしい味わいの喫茶メニュー

コーヒーの美味しさはもとより、喫茶メニューも充実。定番のナポリタンや手作りハンバーグに一銭洋食と、どれも懐かしく、目移りしていまいます。

昨年のクリスマスには、すいげつオリジナルデミグラスソースが効いたほほ肉シチューがメインのクリスマスディナーも。日没から夕景へと移り変わる関門の夕景が料理をより一層美味しくしてくれました。

店内に飾られている「糸かけ数楽アート」 体験も可

店内のあちらこちらに飾られている緻密なデザインの作品。お話を伺うと、すいげつの店主、河本真由美さんの作品とのこと。河本さんは「糸かけ師 采樹」(Instagram:@atelier_kazamitsuki)のお名前で糸かけアートの講師もされています。

2月3日~2月5日の3日間、門司区の門司麦酒煉瓦館1階で生徒さんと共に作品展を開催。ワークショップも同時開催(要予約)されます。

また、すいげつ店舗でも2人から「糸かけアート」が体験可能とのこと(事前予約制)。関門の美しい景色とコーヒーのアロマを感じながらのアート体験。贅沢なひとときを過ごせそうですね。

「珈琲テラスすいげつ」は2月3日~2月10日の間、お休み(作品展出務および、店舗修繕のため)。2月11日午前11時30分から営業再開予定。最新の情報は「珈琲テラスすいげつ」インスタグラムで確認できます。

■住所/門司区元清滝5-22
■営業時間/11:30~19:00(金・土曜は20:00まで)
■店休日/月・火曜(祝日営業)
■駐車場/あり

※2023年2月4日現在の情報です

(ライター・kohalu.7)

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