注目のベーカリー「PARK BAKER LAB.」がオープン! パンの最先端を体験

北九州はパン文化が根付いている街

プロデュースを務めるパン野ゆりさん

-パンを好きになったきっかけは?
元々、ずっとパン食なんです。母が時々パンを焼いてくれたり、カレーにパンが出てきたり、小さい頃からパンを食べることが多くて。日常にパンがあるのが当たり前だったんです。

ある時、周りの人よりパンを食べているかも?と気付いて…。そんな時、「パンシェルジュ」の資格に興味を持って、テキストを見ていたら、パンってすごく奥深いものなんだ、もっとパンのことを勉強したいと思ったんです。

それを意識した5年くらい前からパン屋さん巡りをするようになって、いろいろなパンを食べています。最近は年に2回はフランスに行って、「今回はクロワッサン100個」とか目標を決めて食べるようにもしています。

-日本だけでなく、海外のパンもチェックしているパン好き、パン野さんから見た、北九州のパンの印象は?
北九州のパン屋さんの印象は何といってもシロヤベーカリーさんという老舗の一本柱が大きな存在!昔から今に至っても、しっかりとパン文化が根付いている街というのが印象的です。

シロヤのパンといえば、サンドイッチのOCMさんもですよね(※編集部注:OCMのサンドイッチにはシロヤの食パンが使われています)。昔ながらの「育ちの味」みたいなものを皆さん大切にするハートフルな人たちが暮らしているんだなぁと感じます。

一方で、いちかわ製パン店さんのようなここ数年で出店しているお店にも勢いをすごく感じます。実際に私も開店前の1時間並んでパンを食べたのですが、一口食べるだけで、パン作りへの愛情がわかる丁寧で慈悲深い味で。やっぱり北九州の人たちには根底にパンへの愛情があふれているんだ!と感じたのを覚えています。

“食べられる芸術”を目指す

画像提供:PARK BAKER LAB.

-そんな北九州で作ろうとしたのは、どんなパン屋さんですか?
パンを愛する北九州の皆さんに向けて、もっともっとパンが違った意味でも愛しくなるように…(笑) 食べておいしい!だけではなく、見てかわいい、知って楽しい、そんな変化球のアプローチを仕掛けてみたいなと思いました。

例えば、ガラスドームに整列するパンは、アートのようにしたかったんです。食べるものですけど、“食べられる芸術”というか。

店名の“ラボ”という名前は「研究所」を意味していて、パンのことをずっと研究していきたいという思いを込めています。例えば、一つのパン生地からどんなパンが派生していくのか…食パン生地からは食パンはもちろん、カレーパンやクロックムッシュと、さまざまなパンたちが生まれていきます。そして、そこにそれぞれのパンたちの物語があるんです。

ぜひスタッフの方たちに話しかけてみてください。これは何パン?という素朴な疑問にきっと答えてくれます。

-新店の看板となるようなパンはありますか?また、そのパンはどのような特徴がありますか?
今回、シグネチャー(看板)として迷わず決めたのが「バブカ」というチョコレートのパンです。ニューヨークで人気に火が付いたパンなのですが、しっとりしたブリオッシュ生地に、ぐるぐるの渦巻き状にたっぷりのチョコレートが散りばめられています。私も大好きで、よく食べるパンです。

お店では黒と白のバブカを用意しているのですが、白の方はチーズケーキフィリングを巻き込んだPBLにしかないオリジナル商品で、こちらもとってもオススメです。ロールケーキのような縦長のサイズ感は、手土産やギフトにも良いなと思います。

-今回、パン屋さんのディレクションに初挑戦とのことですが、苦労したことや大変だったこと、楽しかったこと、ついにオープンを迎えた今の気持ちを教えてください。
現実的にふりかかる連続した決断の日々で、何か物事を選択して「決めていく」という作業が大変でした。例えば、外観や内観のデザインでも壁の色、棚の形、レジの位置、ライティング…さらに音楽、プライスカードの値段や形、パンの種類やネーミング、インスタの世界観やホームページの撮影ディレクション…もっともっと細かくいろいろありました。

プライスカードのフォントの形や色、アレルゲンのイラスト、プライスカードを立てるスタンドまで、すべてパン野さんが決定

迷いなく決断できることもあれば、もちろん迷ってしまうことも。夢の中でも何かを決定してGOを出していたし、本当に良くないことなんですけど、プライベートで毎日着るお洋服や食べるものが自分で決められなくなりました。PBLで決めることが多すぎて、普段のことが決められなくなるという…(笑)

実は、外観・内観のデザインは直前でガラッと変えてしまったんです。北九州の魅力となるような新しいパン屋さんにするために、ギリギリまで追求しようと思って。皆さんに協力してもらって、納得できるお店ができました。

でも、これらも全部ひっくるめて素晴らしい経験をさせてもらっているなと。楽しまないともったいない!大変なことは後々自分の人生のプラスにしかならないと思い込んで進んできました。

とっても幸せなことです。オープンは一言で言うと「泣き」ですね(笑) 実際にオープンしてお客様を見た時、泣いてしまったんですよ。嬉しくて涙が止まらなかったですね。

-「北九州ノコト」を見てくださっている皆さんへ一言メッセージをお願いします
初めまして。パン野ゆりと申します。
北九州の皆さんがパンをより面白く。おいしく。かわいく。愛しく。
そんな風に思ってもらえるような、そんなパン屋さんになりたいです。ぜひ一度食べに来てください。
不定期ですが私もたまにいるので、ぜひパンのお話ししましょ♡

メニューの一例を紹介!

◆「NEJINEJI noir」(1本1000円、ハーフ500円)…チョコクリーム&チョコチップのツイスト・チョコパン
◆「NEJINEJI blanc」(1本1000円、ハーフ500円)…特製チーズケーキフィリングを練りこんだブリオッシュ。パン+チーズケーキの味わいを楽しめるPBLオリジナル
◆「HONORI」(1斤380円)…ほんのりとした優しい甘さの食パン
◆「HORORI」(1斤480円)…ラム酒がほろりと香るレーズン食パン
◆「C.C.Cカレーパン」(200円)…THE STEEL HOUSEのホテルレストラン料理長特製カレーがギュウギュウに詰まったカレーパン
◆「SHIRO」(200円)…口溶けのいい自家製練乳クリームをふんわり優しい白パンに入れたミルクフランス
◆「KOKU」(280円)…甘さ控えめのあんことカルピス発酵バターが堪能できるアンバタサンド

店名 PARK BAKER LAB.
住所 北九州市小倉北区大手町12-3
交通 西鉄バス「ソレイユホール・ムーブ前」バス停すぐ
電話番号 093₋592₋5401
営業時間 7:00~18:00
定休日 無し

(北九州ノコト・植田詩生)

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