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京町銀天街・北九州文学サロン「みんなのまなび広場」【北九州市小倉北区】

(アイキャッチ画像はイメージ)

7月15日〜9月22日の期間中、京町銀天街にある「北九州文学サロン」(北九州市小倉北区京町1-5-9 1階)で、北九州市の文化や歴史を学ぶ講座「みんなのまなび広場 in 京町」が開かれます。

この講演は、3人の講師による2部構成となっています。

講座「核実験を生きるマーシャル諸島の人々」

1人目の講師は中原聖乃さん。北九州市立大学地域共生教育センター特任教員。専門は文化人類学。太平洋のマーシャル諸島で、核問題をテーマとしてフィールドワークを行っています。

7月15日の第1部は「核実験を生きるマーシャル諸島の人々ー北九州で考える(1)」、9月2日の第2部「核実験を生きるマーシャル諸島の人々ー北九州で考える(2)」をテーマに講演。

アメリカの核実験場となり今でも放射能による健康と自然環境への影響が続くマーシャル諸島について、「文学の果たす役割」を助けとしながら、小倉でよく聞かれる「原爆が小倉に投下されていたら、私はいなかったかもしれない」という言葉を手掛かりに、マーシャル諸島の歴史や現状を2部にわたって学びます。

講座「鷗外・清張・久女と小倉」「牧水・白秋・雨情と北九州の文学」

2人目の講師は轟良子さん。1974年から北九州市立図書館に45年間勤務。現在は、北九州森鷗外記念会理事、九州女子大学非常勤講師、小倉郷土会副会長、北九州市立図書館ボランティアを務めています。

7月28日の第1部は「鷗外・清張・久女と小倉」、9月15日の第2部は「牧水・白秋・雨情と北九州の文学」をテーマに講演。

第1部では、森鷗外が記した「小倉日記」、その行方を追った田上耕作について書かれた森鷗外の「或る「小倉日記」伝」や、杉田久女をモデルとした「菊枕」など、小倉に住んだ鷗外・清張・久女を通して時代と風土と作品の関係を読み解き語ります。

第2部では、国際港の門司・軍都の小倉・石炭の若松・鉄の町八幡・教育の戸畑として栄えた旧5市を訪れた野口雨情、北原白秋、若山牧水といった詩人や歌人、さらに阿南哲郎などの北九州で生まれた文化人を紹介。街と文化人の絆の形として建立された文学碑から北九州の文学を考えます。

講座「松本零士とその時代」

3人目の講師は松井貴英さん。九州国際大学現代ビジネス学部教授。専門は古代ギリシャ哲学や劇画の研究など。最近では、哲学研究の手法を用いながら漫画の研究を進めています。

8月18日の第1部は「松本零士とその時代(1)漫画は戦争をどのように描いてきたか」、9月22日の第2部は「松本零士とその時代(2)松本零士と少年期」をテーマに講演。

第1部では、松本零士をはじめとした戦中派の漫画家たち(石ノ森章太郎、藤子不二雄、辰巳ヨシヒロ)を中心に、彼らが戦争をどのように描いてきたか、それぞれの漫画家の独自性について比較。特に松本清張の宇宙を舞台とした戦いの表現方法を読み解いていきます。

第2部では、同年代の漫画家たちが少年の成長をどのように描いているのかという視点から作品を考え、さらに松本零士以降の漫画家たちの作品についても比較検討していきます。

申し込みは各実施日の前々日まで

時間は各日午後2時〜午後3時30分。定員は20人、参加料は300円。

第1部または第2部のみの参加も可能です。

応募締め切りは、各実施日の前々日まで(先着順)。定員になり次第締め切りとなります。

申し込みは、北九州文学サロンへ電話または直接申し込みするか、ホームページの専用フォームからできます。

詳細は、「京町銀天街」ホームページで確認できます。

※2023年7月11日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

 

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