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松永文庫「平和を願う 戦争映画資料展」 高倉健出演ポスターの特別展示も【北九州市門司区】

(アイキャッチ画像:旧大連航路上屋)

10月1日まで、「松永文庫」展示室(北九州市門司区西海岸1-3-5)で、企画展「平和を願う 戦争映画資料展」が開催中です。

場所は、JR門司港駅から徒歩約5分の場所にある「旧大連航路上屋」の1階です。

映画資料を通して平和の尊さを知る

大衆の娯楽であった映画が、どのようにして戦争に束縛され、利用されていったのか。人間が犯す最大の愚行、戦争。原爆に象徴され、人々の心の中まで深く傷つける野蛮な戦争を、戦後、どのような反省と自戒を込めて描き続けているであろうか。

松永文庫はこの視点をテーマに据えて、毎年「戦争映画資料展」を開催しています。それは、「松永文庫」展示室(旧大連航路上屋)が、愛する祖国、最愛の家族の幸せを願ってたくさんの兵隊や軍馬などが出征した歴史を含んだ建物であるからです。

松永文庫では移転から10年の節目となる2023年、「松永文庫の世界」をテーマに、これまでの軌跡をたどる企画展を開催しています。第2期の「平和を願う戦争映画資料展」は、松永文庫の創設者・松永武さんのコレクションを中心に「日本のいちばん長い日」「二十四の瞳」「父と暮らせば」などの映画ポスターなど、戦争を背景とした日本映画の資料を紹介しています。

また、今回は特別企画として、郷土の名優 高倉健の出演ポスター10作品と、門司港から出征した映画監督・小林正樹の特別コーナーも設置されています。

開催日時は10月1日までの午前9時〜午後5時。入場無料。休館日は月曜(祝日の場合は翌日)となっています。

「松永文庫」とは

1997(平成9)年、松永武さん(1935~2018)が映画研究のためにおよそ60年にわたって収集した映画・芸能関連の資料(ポスター・パンフレット・シナリオ・新聞スクラップ・映画雑誌・スチール写真など)を自宅を開放して無料公開したことから「松永文庫」は誕生しました。

2009(平成21)年11月には、これらの資料をすべて北九州市に寄贈。北九州市の文化施設として門司市民会館で無料一般公開されました。以来、テーマを決めて館内・館外企画展を開催し、映画文化を紹介しています。

2013(平成25)年7月、「旧大連航路上屋」グランドオープンに伴い、門司市民会館から旧大連航路上屋1階へと移転し、資料展示を開始。2016年5月には「第25回日本映画批評家大賞特別賞」を受賞しました。

詳細は「松永文庫」ホームページで確認できます。

※2023年8月27日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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