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北九州市で撮影の映画『大いなる不在』 「トロント国際映画祭」 正式招待&ワールドプレミア決定

(アイキャッチ画像はイメージ<写真AC提供>)

北九州フィルム・コミッションが支援した映画『大いなる不在』が、第48回「トロント国際映画祭」のコンペティション部門となる「プラットフォーム部門」で、ワールドプレミア上映されることが決定しました。

「トロント国際映画祭」は、1976年から続いている北米最大かつ最多のプレミア数を誇る国際映画祭です。

日本人監督としてこの部門に招待されるのは、黒沢清監督以来、2人目の快挙となります。また、日本単独制作での選出は今作品が初となります。

北九州市で撮影が行われた映画『大いなる不在』

『大いなる不在』は、北九州市出身の近浦啓(ちかうらけい)さんが監督の、北九州市を舞台とする作品です。

今作では、森山未來さんが演じる主人公の父親を藤竜也さんが、妻を真木よう子さんが演じています。また、物語で重要な鍵となる父親の後妻を原日出子さんが演じています。

撮影は、九州工業大学や、J:COM北九州芸術劇場小劇場、北九州空港、スターフライヤー、ザ・スティール・ハウスなどで行われました。

遠くない未来、北九州の劇場で

新型コロナウイルス感染症が猛威をふるい始めた頃、東京と北九州を新幹線で往復する生活のなかで、多感な時期を過ごした北九州市の街並みの記憶と外出自粛で静かな小倉の景色が重なったり、重ならなかったりする状況に触発され、近浦さんは今作の映画制作をスタートさせたといいます。

北九州市での撮影には、19世紀末から20世紀にかけて日本の産業近代化の礎となった歴史、幼少期に心躍らせたスペースワールド、そして、今また時代の変化に合わせて生み出されている新たな景色、それの豊かなレイヤーを、2020年代の映画として画面に定着させたいと思いがありました。

近浦さんは、「この映画が世界で最も重要な映画祭の一つであるトロント国際映画祭からの評価を得て、コンペティションの約10作品の中にノミネートしていただいたことは、映画作家としてのキャリアや実績々を超えた嬉しさがあります。9月のトロントでの世界初上映を経て、遠くない将来、北九州でもお披露目できることを心より願いつつ、そこにたどり着いた時、皆様と劇場でお会いできる日を楽しみにしています」とコメントしています(一部抜粋)。

映画『大いなる不在』は2024年に日本公開予定です。

※2023年9月3日現在の情報です。

(北九州ノコト編集部)

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