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北九州市立美術館分館「松野一夫展」 雑誌『新青年』の表紙絵など【北九州市小倉北区】

(アイキャッチ画像:北九州市立美術館分館のあるリバーウォーク北九州)

リバーウォーク北九州内にある北九州市立美術館分館(北九州市小倉北区室町1-1-1)で9月16日から「松野一夫展」が開催されます。

今展の会期は9月16日〜11月12日。会期中は無休です。

雑誌『新青年』の表紙絵を約27年にわたり担当

松野一夫は1895年、福岡県小倉市堺町(現・北九州市小倉北区堺町)に生まれ、上京後は安田稔のもとで絵を学びます。1921年、第3回帝展に初入選しましたが、前年より雑誌『新青年』の編集長である森下雨村に認められ同誌に挿絵を描き始めていた松野は、挿絵画家としての成功によって次第に洋画壇とは疎遠に。

『新青年』では、江戸川乱歩、小栗虫太郎、横溝正史ら多くの連載小説の挿絵も担当しながら表紙絵を約27年にわたってほぼ1人で描き続けました。

翻訳小説における西洋の人物や風俗の描写に定評があり、自身も国籍に応じて人物の顔を描き分けることができると自負していたそう。松野は、少女雑誌のファッションページや少女小説、児童雑誌の表紙や小説など、あらゆる分野の挿絵で多くの人を魅了。晩年には、個人的な楽しみとして、墨と淡彩を用いた郷愁を誘う作品を多数残しています。

学芸員によるギャラリートークも

今回は、『新青年』やそのほかの分野の多彩な仕事、これまであまり紹介される機会のなかったパリ滞在機のスケッチや油彩画、晩年の水墨画なども含めて展示し、幅広い作品群から類まれなる画業の全貌に迫ります。

さらに学芸員による解説を聞きながら作品を鑑賞できるギャラリートークも開催。

開催日は9月17日、10月1日、10月29日。各日午前11時〜午前11時30分。集合場所は5階ロビーです。参加費・事前申し込み不要。ただし展覧会観覧料が必要です。

詳細は北九州市立美術館ホームページで確認できます。

■会期/2023年9月16日~11月12日
■開館時間/10:30~18:00(入館は17:30まで)
■入館料/一般1300円、高大生800円、小中生600円

※2023年9月15日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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