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江戸時代から続く神職の役職「禰宜(ねぎ)」とは? 高見神社・波多野光隆さん【北九州】

西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。

江戸時代から続く神職の役職「禰宜(ねぎ)」とは?

甲木:おはようございます。西日本新聞社 ナビゲーターの甲木正子です。

野口:同じく、西日本新聞社 野口喜久子です。8月1日に転勤して参りまして、晴れて北九州市民となりました。今回から担当させていただきます。よろしくお願いします。

甲木:よろしくお願いします。今日は神社についてのお話を聞きますが、野口さんは神社によく行かれますか?

野口:しょっちゅう、お願いごとばかりで伺ってます(笑)

甲木:私も初詣や受験の合格祈願などで、よくお世話になっております。では早速、本日のゲストをお呼びしましょう。八幡東区高見にあります、高見神社 禰宜 波多野光隆さんです。よろしくお願いします。

野口:よろしくお願いします。

波多野:よろしくお願いします。

甲木:番組が始まって3年になりますが、神職さんをお迎えしたのは初めてです。今日も白いお着物に紫の袴ですけども、これは正装なんですか?

波多野:そうですね。普段神社で奉仕してるときはこの格好になります。

甲木:なるほど、その出で立ちで今日はいらして下さっています。波多野さんは禰宜ということなんですけれども、神社の人は宮司とか禰宜とか権禰宜とか、色々な肩書きを聞きますけど、誰が一番偉いんですか?

波多野:「宮司」という肩書が神社の中で組織のトップになります。高見神社の場合は宮司の次「禰宜」、その次が「権禰宜」ということになります。大きな神社になると、「権宮司」という役職も出てきて、これは宮司の次の肩書になります。そして禰宜の次が権禰宜となっております。権というのは権力の「権」と書きますけども、この権という字がつくと「副」という意味で、副社長みたいな感じですね。

甲木:権力の権が付いているから、権が付く人の方が偉いのかと思ったら、そうじゃないんですね。

波多野:はい。江戸時代に諸社禰宜神主法度(しょしゃねぎかんぬしはっと)という法律ができ、その中の役職を今でも続けているという伝統的な役柄です。

甲木:それで禰宜というのは、専務みたいな感じですか?

波多野:そんなイメージだと思います。

メタバースを駆使して、海外観光客にも「神社」をPR

甲木:北九州には、たくさん神社があるんですけども、なぜ今日、波多野さんにお越しいただいたかというと、ちょっとユニークな取り組みをたくさんされてるんです。その中の一つ、神社アバターというのがありますが、どんなものか説明していただけますでしょうか?

波多野:はい、神社のことをいろんな方に知っていただく方法として、今までは紙媒体で神社の歴史などを文字に書いてお渡することが多かったんですけれども、難しい言葉も多く、伝えるのが難しい部分もありました。今は動画でアバターというキャラクターを作ることができます。うちの神社の場合は、“神主さん” “巫女さん”のキャラクターですけど、そのキャラクターが掛け合いのように喋ることで、皆さんにも伝わりやすいというのが一つと、アバターはAIなので自分で判断をして言語を変えることができるわけです。例えば、日本語で神社の歴史を語っているアバターが、英語やタイ語や韓国語などに変換できるようになるので、これから北九州市がもしインバウンドで国際化を本目指して行くのであれば、そういうツールを神社が持っていると、外国の人が親しみやすくなるんじゃないかということも考えてます。

甲木:なるほど。野口さんもこの動画見られたんですよね。

野口:はい。拝見しまして、凄いなと思いましたし、キャラクターもすごく可愛いです。

甲木:可愛いですよね。英語版も聞いてみたんですけど、神社のことをよく説明できてますよね。これならきっと外国の人も意味が分かるかなと思いました。

波多野:そうですね。英語は少し勉強したので、ニュアンスは分かるんですけど、そのほかの言語になると全く分からないことが多いので、そこはまだ壁があります。今後できるだけ多言語化に取り組んでいければいいなと、思っているところです。

甲木:後は、高見神社だけに留まらず、このアバターの世界をもっと広げていきたいという野望があるんですよね。(笑)

波多野:野望といいますか (笑) 実際、北九州市がインバウンドに本当に取り組む時、例えば平尾台の自然や皿倉山からの夜景、工場のきれいな風景やお城、神社仏閣もたくさんあります。そういったところに興味を持って個人的に移動される方が、北九州を検索する際、ネット上のツールがあったらいいなと思っています。北九州の名産品や、いろんなアイテムが出入りできるような、仮想現実のメタバースの世界ができたら、外国の人にもいろんなPRできるプラットフォームができるのではないかと思っています。日本全国の中でもメタバースの世界でPRをしているところはあまり無いような気もするので、一番初めに北九州で出来ないかなと思います。私自身は神職なのでそういう技術もないんですけど、そういう意味では野望というところですね。(笑)

神社で、季節ごとのイベントを開催

甲木:高見神社さんは、メタバースのような仮想現実の世界だけではなくて、リアルな場でもいろんなイベントされていますよね。

波多野:そうですね。季節ごとにできるだけ神社に何回も足を運んで頂きたいというのがありますので、例えば落語家の橘家文太さんが、高見神社を大切にしてくれておりますが青空落語というものをやってみたり、高見神社には能舞台がありますので、そこで呉服屋さんと一緒に日本ならではの昔の振袖の意味や、柄の意味などの知識を若い人に知ってもらった上で、成人式の呉服の衣装を選ぶというのも素敵なんじゃないかなと言うところで、振袖のファッションショーをやったり、今年13回目になりますが、地域と一緒にやってきた秋祭り“高見芸術祭”という和の芸術的な音楽など続けてきました。コロナも明けたので再び続けられたらと思ってます。

甲木:そして、今お話が出た高見芸術祭がもう間もなくですね。

波多野:はい。10月14日の土曜日の14時から高見芸術祭を1時間ほど、そして16時から九州歯科大学メンバーのジャズを行ないます。そしてその間に落語家の橘家文太さんの落語を行います。場所が違うので設営とか準備の間も楽しんでもらえるようになってます。

甲木:本日は八幡東区の高見神社 禰宜 波多野光隆さんを招きしてお話を伺いました。波多野さん、どうもありがとうございました。

野口:ありがとうございました。

波多野:ありがとうございました。

〇ゲスト:波多野光隆さん( 高見神社 禰宜)
〇出演:甲木正子、野口喜久子(西日本新聞社北九州本社)

 

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