松本清張記念館で25周年特別企画展「清張福岡紀行」開催中【北九州市小倉北区】
北九州市立松本清張記念館(北九州市小倉北区城内2-3)で特別企画展「清張福岡紀行」が開催中です。12月17日まで。
今年で開館から25周年を迎える北九州市立松本清張記念館。今展は、改めて松本清張文学の足元を探ることをめざした展示となっています。
松本清張が残した作品から福岡の変化を辿る
松本清張は自らの小説作法について、「たとえ筋は空想であっても、小説には現実がなければならない」と述べています。清張自身も、小説のディテールを書くために、ひとに会ったり、土地を訪れたり、なるべく取材を重ねていたのでしょう。
小説のリアリティを大切にした清張にとって、およそ40年の前半生を過ごし、土地勘のある福岡県は小説の舞台の宝庫でした。芥川賞を受賞した「或る『小倉日記』伝」から晩年の『両像・森鷗外』まで、多くの作品で福岡県の印象的な風景を記しています。
今展は、幼少期から40代半ばまでを過ごしたふるさとであり、「菊枕」「時間の習俗」「黒地の絵」など清張作品に最も多く登場する「北九州」をはじめとし、「築豊」、「福岡」、「筑後」、「森鷗外を訪ねて」、「自伝的作品」の6部構成。福岡県が登場する清張作品を文章でたどり、作品の背景やそれらの舞台が現在どのような変化を遂げているかを紹介します。
入場料は常設観覧料含む一般600円、高校生360円(中学生以下は無料)。開館時間は午前9時30分~午後6時(入館は午後5時30分まで)です。
インスタのキャンペーンや
会期期間中に実施しているインスタグラムキャンペーンでは、福岡県内外の清張作品の舞台で撮った写真にハッシュタグ「#清張の発想の聖地」をつけた投稿を募集。福岡県内で撮った写真は、企画展担当者が抜粋して企画展会場の「発送の聖地マップ」に貼り付けます。
松本清張記念館内の「静聴カフェ」でも「発想の聖地マップ」写真などを掲示するほか、企画展閲覧後は、飲み物を除く食事が10%引きになるそうです。
詳細は、「松本清張記念館」ホームページで確認できます。
※2023年11月4日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)