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マックのバイトは<お金をもらえるジム> 71歳の人気ユーチューバー・ ロコリさん

西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。

お仕事をしながら、母親の介護も

甲木:おはようございます。西日本新聞社 ナビゲーターの甲木正子です。

横山:同じく、西日本新聞社 横山智徳です。

甲木:今週も先週に引き続き、北九州市在住のシニアユーチューバー、ロコリさんをお迎えしてお届けします。ロコリさん、今週もよろしくお願いします。

横山:よろしくお願いします。

ロコリ:よろしくお願いします。

甲木:先週は、ロコリさんが70歳を過ぎてYouTubeデビューを果たしたこと、それから、プチプラのおしゃれを楽しむコツを配信したら、角川の編集者の目に留まり、本を出されたお話を伺いました。今日はもう少しロコリさんの人生に迫ってみたいと思います。お母様の介護をずっとなさっていた事を本に書いてありますが、十年ぐらい介護なされていて、認知症でいらしたんですよね。大変な経験でしたね。お子さんはロコリさんだけですか?

ロコリ:姉がいます。

甲木:一緒に暮らしていたのはロコリさんで、働きながらロコリさんがずっと介護をされていたんですよね。

ロコリ:そうですね。私が働いてる時は、母にはデイサービスに行ってもらったりとか、泊めてもらったりしていました。

ストレス解消は夜の公園でダンスをすること

甲木:認知症って、だんだんいろんなことが分からなくなったり、自分の母親だったらなおさら辛いところもあると思いますが、よく10年間頑張られましたね。心が折れそうな時もあったと思いますが、どうやって乗り越えられたんですか?

ロコリ:夜の公園へ行って、一人で30分ぐらい踊り狂ってました

甲木:お母さんと距離を置いて、一人で没頭できる感じなんですね。なかなか面白いストレス発散の方法ですね。

ロコリ:イヤホンして歩きながら、モデルウォーキングもしています。

甲木:モデルウォーキングしながら、どこかへ行かれますか?

ロコリ:買い物へ行く時などですね。

甲木:周りから見たら、変なおばちゃんみたいな感じですかね。(笑)

ロコリ:「あのおばちゃんリズムに乗ってるなー」、みたいなノリノリで。(笑)

甲木:それがYouTubeの動画のあのノリノリのウォーキングに、繋がっているのかもしれませんね。やはりダンスとかウォーキングとか体を動かすことが得意なんしょうね。

ロコリ:そうですね。昔から好きでしたね。

マクドナルドのアルバイトに挑戦

甲木:そうやって、ストレスを発散しながら、お母様を最後まで看取られたんですよね。その後、ロコリさん新しいことにチャレンジしてましたね。

ロコリ:そうですね。黒崎井筒屋にアルバイトでお勤めしてたんですけど、閉店してしまったんです。母が亡くなったのとちょうど重なったぐらいで、1カ月間ぐらいはちょっとぼんやりしてました。でも働かないと年金だけでは食べていけないので、仕事を探していた時に、新しくマクドナルドがオープンしていたので、そこに行ってお茶を飲んでたらトレイの紙に「70代でも活躍中」と書いてあったんです。マック、確か高齢者も雇ってたなあと思って。お店にマネージャー風な女性がいたので、その方に「私でも大丈夫ですかねー」って聞いたら、「はい。もう大丈夫ですよー」って言われたので、「じゃあ、電話してみます」と言って、後日面接を受けて採用されました。

甲木:なるほど。でも今までお洋服の販売の経験しか無かったロコリさんが、初めての飲食業界で不安はありませんでしたか?

ロコリ:最初は不安でした。でも洋服の販売は卒業したいと思っていて、違うことがやってみたかったんです。違うことって言ったら、もう私たちの年齢で勤められるところだと、介護かお掃除か飲食業みたいな職業しかないので、じゃあ飲食業ということで、マックだったら若々しいし、高校生からアルバイトできますし、大学生や留学生もいるから、ものすごく楽しいです。

これからチャレンジしたいことは「カラーコーディネイター」

甲木:これから先もなんか楽しいことがいっぱいありそうなんですけど、チャレンジしてみたいことはありますか?

ロコリ:そうですね。カラーコーディネートのようなお仕事があればいいなと思ってます。

甲木:またお勉強して、チャレンジする感じですか?

ロコリ:そうですね。

甲木:すごいですねー。

ロコリ:でも、体力がないからジムに通ってます。

甲木:そうそうジムの話で一つ聞きたいことがあったんです。マックのバイトのことを「お金をもらえるジム」って言われていて面白いですね。

ロコリ:土日のランチタイムはすごく忙しくて、良い運動になります。

甲木:その発想も楽しいなと思って。お金をもらえるし、運動にもなるし、そういう発想がすごいんでしょうね。物事を全部ポジティブに考えてらっしゃるから。

ロコリ:そうですね。

甲木:それはすごく素敵だなと思います。これから先もYouTubeの番組を楽しみにしています。何歳になってもおしゃれが楽しめるというのがよく分かる番組です。

ロコリ:ありがとうございます。

甲木:こちらこそ、ありがとうございます。

横山:年を取っていくと頑固になっていって、僕も新しいことを見ないようにするとか、しないようになっているんじゃないかと自分でも思いますけど、ロコリさん見てたら、昔は黒い洋服を絶対売らないと思っていた方だったのに、年をとるにつれて頑固さがなくなっていったのかなと、話を聞きながら不思議な思いで聞いていました。

ロコリ:そうですね。柔軟にもなるけど、やはり頑固なところもあると思います(笑)

甲木:ありがとうございます。先週、今週の2回に渡り、北九州市在住の72歳のユーチューバーロコリさんにお話を伺いました。ありがとうございました。

横山:ありがとうございました。

ロコリ:ありがとうございました。

 

〇ゲスト:ロコリさん(70代ユーチューバー・ファッショニスタ)
〇出演:甲木正子、横山智徳(西日本新聞社北九州本社)

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