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地元民御用達!圧巻の桜景色 我がまちを流れる2つの川<竹馬川>と<貫川>【北九州市小倉南区】

(アイキャッチ画像:貫川・御座(おんざ)橋付近の桜並木)

心に寄り添う花模様を見せてくれるためか、日本人にとって桜の花はただの「花」ではありません。陽気に促されて春の桜を愛でる人々が花見を楽しむ様子は、もはや国民的行事と言っても過言ではないでしょう。最近では海外でも日本の桜の認知度がぐっと上がってきて、この季節になると訪日観光客も多くみられます。

我がまち北九州市には小倉城や紫川周辺、戸畑の夜宮公園、門司の和布刈公園など有名な桜の名所は多くありますが、小倉南区にも地元民がそぞろ歩きを楽しむ桜並木スポットがあります。

今年の桜の季節はもう終わりますが、来年の参考になればとご紹介します。

サンリブシティ小倉そばを流れ、校歌にも歌われる馴染み深い<竹馬川>

小倉南区横代曽根地区の小中学校の校歌では「竹馬川」「水清く」とよく歌われており、地元民からするとたいへんなじみ深い川です。その竹馬川のほとり、およそ1.5kmにわたって桜並木が続いています

サンリブシティ小倉付近は交通量が多い幹線の国道10号線が通っていますが、このような車などの往来が多い場所でも季節になると川筋にパッと輝くように桜の花が咲き、通勤通学の人たちにも春への期待感を高めさせてくれます。

以前筆者が紹介した本州と九州を結ぶ重要な電力網である「関門連系線」は桜並木のすぐ傍を通っていて、工業的な逞しさと桜の可憐さの対比も面白いと思いました。

川のほとりには歩けるような遊歩道があり、地元の方にとって朝夕のよい散歩道になっているようでした。

桜の枝が日の光を求めて長く伸びた結果、道がまるで桜のトンネルのようになっている箇所があります。はしゃぐ子ども達の姿も見られました。

盛りを過ぎれば今度は桜吹雪が風に舞い、花びらのじゅうたんがずっと続くのも趣があり心惹かれる光景でした。

古の荘園の痕跡が眠る<貫川>ほとりの桜並木

貫地区には御座古墳群、両岡様古墳群など今も古墳群が残されており、その時代から絶えず人々が生活し、古くは荘園時代の痕跡が残っているほど自然豊かな地区です。貫地区鎮守の「荘八幡神社」の名も荘園の名残りと言われています。

その貫地区を貫山から周防灘に流れる貫川には上流から下流までの約3kmに連続した桜並木が続き、地元ではよく知られた桜の名所です。

今回筆者は下流から上流に向かってそぞろ歩きをしてみました。

下流では農業用水取水などのため、水の流れが緩やかで水面にうつる花影とともに花筏(はないかだ)もここではゆるりと流れていきます。

JR日豊本線の鉄橋付近を通っているので、列車内で貫山方面のシートに座っていれば「あれ、こんな桜が沢山咲いている場所があるんだ」と気が付いて目を細めて観る旅人もいるかもしれませんね。

中流域は特に桜の枝ぶりもよく、貫川へ向かって伸びていて美しい風景が広がっています。筆者が訪れた際はちょうどアクセントのように山にも桜が咲いていました

荘八幡宮の参道にかかる朱塗りの御座(おんざ)橋は桜との対比がとても美しい映えスポットで、地元民ではないと思われる人も写真を撮りに訪れていました。

天気の良い日は、特に花びらの桜色と黒々とした木の枝幹が絶妙なコントラストとなって、絵画のような美しい景色を見ることができます。この桜並木は川の上流付近まで伸びています。

貫川は桜が散って梅雨の季節が近づくと、今度はホタルが舞うようになります。地元では「ほたる祭り」なども行われる美しい川です。なお、周辺は住宅地となっていますので、散策の際にはマナーを守って静かに楽しんでください。

以上、ガイドブックには載っていない、地元民がこっそり楽しむ小倉南区の二つの川の桜並木のご紹介でした。

※2024年4月19日現在の情報です

(ライター・いるかいる)

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