福岡県の無形民俗文化財「黒崎祇園山笠」開催 前夜祭は7月19日&解散式は22日【北九州市八幡西区】
福岡県の無形民俗文化財に指定されている「黒崎祇園山笠」が7月15日と19~22日、北九州市八幡西区の黒崎地区で開催されます。
19日には前夜祭「山笠競演会」が、最終日の22日には「解散式」が行われます。
黒崎祇園山笠の歴史
八幡西区黒崎地区でおよそ400年以上続く黒崎祇園山笠。春日神社、岡田宮、一宮神社の氏子によって守られてきた伝統行事です。
祇園に繰り出す山笠は人形飾山ですが、「お汐井取り」と呼ばれる行事の時には「笹山笠」で行われます。「お汐井取り」とは祇園の間の無事安全を願い、海水で山の土台や棒などを洗って山を清める行事のこと。
「笹山笠」とは、昔ながらの「こみせん」という方法で組み立てられた山笠で、釘は1本も使われていません。飾山笠のような派手さはないですが、素朴な作りは全国的にも珍しく山笠の原型ともいわれており、福岡県無形民俗文化財にも指定されました。
「お汐井取り」が終わると、「笹山笠」から人形飾山に衣替え。黒崎祇園山笠は山笠を威勢よく曳き回すことから、「けんか山笠」とも呼ばれています。また、祇園囃子は大太鼓と小太鼓、鉦(カネ)のほかに、ほら貝が使われているのも特徴です。
見どころは、前夜祭の「山笠競演会」と最終日の「解散式(フィナーレ)」。中日2日間は山笠が各地域を神幸します。
黒崎祇園山笠スケジュール
7月15日は、黒崎ひびしんホールで「太鼓競演会」。19日は、黒崎駅前のふれあい通りで前夜祭「山笠競演会」が行われ、祭りを盛り上げます。
また、20日と21日の2日間は「山笠神事・街中巡行」が開催。最終日の22日には、黒崎駅前のふれあい通りで「解散式」があり、祭りのフィナーレを飾ります。
19日と20日にはキッチンカーも出店。「おむすびYOーKAーYO」や「富士宮やきそば3776」などが出店を予定しており、グルメも楽しむことができるそうですよ。
日時などの詳細は、北九州市のホームページで見ることができます。
※2024年6月14日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)