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「えっ商店街を通るの…」全国初?オープントップバスで“黒崎めぐり”を体験してみた【北九州市八幡西区】

(アイキャッチ画像:商店街を通るオープントップバス<画像提供:八幡西区役所>)

普段は歩いて通る黒崎の商店街を、屋根のない2階建てバスが走ったら、どんな景色が見えるでしょうか。

9月中旬、北九州市八幡西区で開催された「クロサキスイッチ2026」の企画として、「KUROSAKIオープントップバス」が運行されました。

私は夜景を見たくて19時発の便に申し込み、実際に乗車しました。

バスは黒崎の商店街を通り、黒崎バイパスへ。いつも見ている街をいつもと違う高さから眺めるだけで、目に入るものも、人との距離も変わります。

乗って初めて分かった“黒崎の表情”を、出発から帰着まで順にレポートします。

黒崎の車庫から夜の便に乗車

集合場所は黒崎駅近くの西鉄バス北九州・蛎原車庫。受付では八幡西区役所と西鉄バス北九州の職員の皆さんが参加者を迎えていました。

今回の参加費は大人1,000円で、乗車時には飲料水の提供もありました。

普段の路線バスに乗るときとは違い、どんな道を走るのかを楽しみにしながら出発を待つ時間も、この催しの一部です。

当日は13時、16時、19時の3便が予定されていました。しかし、16時便は雷の影響で運休。私が申し込んだ19時便は無事に運行されました。

夜景を見たくて選んだ便でしたが、空模様が気になった後だけに、乗車できると分かったときはほっとしました。天候の影響を受ける“屋根のないバス”だからこそ、当日の運行判断も体験の大切な情報です。

席に着くと、頭上に屋根がないことがいつも以上に実感できます。

目線は歩行者よりも高く、街路樹や看板、建物の2階が近く見える場所からの出発です。黒崎に暮らす人にも、いつもの移動とは少し違う気分を味わえる乗り物だと感じました。

黒崎のアーケードを2階建てバスが進む

バスはふれあい通りを進みます。

ここまでは見慣れた黒崎の景色ですが、バス停をかなり離れた高い場所から眺めるのも初体験です。

すると、その先で車体は商店街のアーケードへ向かいました。

「えっ、そこを通るの?」

車内にも驚いたような空気が広がります。

歩く場所だと思っていた通りに、大きな2階建てバスがゆっくり入っていく光景は、乗っている側にも新鮮でした。

道の要所では担当の方々が立ち、バスを誘導していました。

(商店街を通るオープントップバス<画像提供:八幡西区役所>)

商店街での運行は、ただ車を走らせればできるものではありません。現地で関係者の姿をあちこちに見かけ、特別なコースを実現するための準備と見守りを感じました。

八幡西区役所の説明では、オープントップバスが商店街のアーケードを走るのは全国初ではないかとのことです。

いつもと逆転する目線 自然と生まれるコミュニケーション

2階から見た商店街では、歩いている人との目線がいつもと逆転します。

行き交う人たちがバスを見上げ、2階の飲食店から手を振ってくれるお客さんもいました。私も思わず手を振り返します。

窓越しに見る景色ではなく、街の人と同じ空気の中で交わす短いやり取り。商店街は買い物をする場所であると同時に、人と人が出会う場所なのだと気づかされました。

車窓のすぐ近くには「クロサキスイッチ」の旗も。普段なら通りの飾りとして見上げるものが、この日は目の前に現れます。

気になった場所へすぐに歩いて戻れないバスの中だからこそ、通り過ぎる一瞬の景色を追いかけていました。

そして、商店街を別の角度から眺める楽しさは、このコースならではでした。

黒崎バイパスで出会った工場夜景

商店街を抜けると、バスは黒崎バイパスへ。

黒崎駅前のペデストリアンデッキ付近では、いつもは下から見上げるバスセンターの案内標識が、驚くほど近くに見えました。高架の下をくぐるときも、屋根のない2階席だからこその距離感があります。

普段は車で通る道でも、座る高さが変わると見慣れた設備まで印象を変えるのです。

バイパスから見える街の明かりの向こうには工場夜景が広がります。

黒崎の街なかで手を振り合った時間から、道路を走りながら光の広がりを眺める時間へ。短い乗車の中でも、商店街と産業の街という違う“黒崎の顔”を見ることができました。

帰り道には「クロサキスイッチ」に協賛する企業の紹介も聞きながら、バスは出発地の蛎原車庫へ戻ります。

乗っている間に見たのは、観光向けに飾られた景色だけではありません。普段から働く人がいて、通りを歩く人がいて、夜には工場の明かりがともる街そのものです。

屋根のないバスが、その日常を少し近くにしてくれました。また、遠くに見える黒崎駅の灯りも印象的でした。

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