【北九州を味わう】「ぽんつく」は方言? 大正12年創業の銘菓処「つる平」
あげることはあっても、地元にいるからこそもらうことが少ない「地元のお土産品」。北九州のお土産を食べたことはありますか?地元銘菓を食べながら「おうち時間」を過ごしましょう!
大正12年創業の「つる平」
「つる平」は大正12年から続く老舗。饅頭店からスタートし、昭和23年、小倉北区魚町に喫茶「つる平」を開店(現在は閉店)。その後、「小倉日記」や「ぽんつく」といったお菓子を発売し、昭和50年に曽根工場(現本社、小倉南区)を開設しました。
森鷗外ゆかりの銘菓「小倉日記」
「つる平」を代表する「小倉日記」(1個100円)は、同名の書籍を残した森鴎外を偲び誕生した銘菓。森鷗外がドイツ留学をしていたことから、ドイツ銘菓をモチーフに作られたミニバームクーヘンです。ぎっしり詰まったクリームに洋風を感じますが、意外にも緑茶が合います。小倉の定番土産として愛されているお菓子です。
森鷗外は明治時代に活躍した作家。陸軍第12師団軍医部長として小倉に赴任していた間に書いたのが「小倉日記」。小倉にいた時の鷗外の様子や、当時の小倉の人々の生活の様子が詳しく書かれています。
小倉の人気者「ぽんつく侍」
「ぽんつく」(1個130円)は、ふわふわの生地が優しくクリームを包み込んでいるお菓子。常温で食べる方が多いですが、冷やして食べるとしっとり感が広がるのでおすすめです。カスタード、抹茶、バナナ味の3種類がありますが、期間限定でチョコ―レートや栗など四季折々の味が楽しめます。現在はあまおう味が販売中です。
「ぽんつく」の意味は?
ぽんつくのパッケージには「ぽんつく侍」と呼ばれるキャラクターと、「ちょっと抜けとう奴やけど、愛嬌たっぷり『ぽんつく侍』小倉の街の人気者」というフレーズが載っています。「ぽんつく」とは、北九州の方言で「間抜けな所があるが、愛嬌があって憎めない人」を意味します。かわいらしく、地元に愛され続けているお菓子ならではのネーミングです。
食べるチャンスはたくさんあるにもかかわらず、身近すぎてあまり食べずに過ごしている美味しいお菓子がたくさんあります。地元ならではのお菓子を、ぜひ自宅で味わってみてください。
(北九州ノコト・大畠あずさ)
店名 | つる平 本店 |
住所 | 北九州市小倉南区下曽根新町1番3号 |
交通 | JR下曽根駅から徒歩5分 |
電話番号 | 093-471-4777(本店) 0120-02-9281(電話注文) |
営業時間 | 9:00~17:00(本店) 8:00~16:30(電話注文受付) |
定休日 | 無休 |
公式HP | http://www.tsuruhei.jp/ |
備考 | - |