若戸大橋を見下ろす「高塔山公園」 初夏のアジサイ&夜景を楽しもう
「高塔山公園」は高さ124mの「高塔山」の山頂にあり、若松駅から徒歩で30分、車で7分ほど。小倉駅からも車で15分かからず山頂に到着できるアクセスのよい公園です。下から登る場合は勾配が急な場所もあるため、お子さんやご高齢の方、障がいのある方などには少し大変かもしれません。車椅子の場合は電動をお勧めします。
展望台からの夜景は必見!
高塔山には中世に山城があったと伝わります。高塔山公園は眺望がすばらしく、「展望台」の間近に戸畑・小倉の市街地が広がり、晴天の日には、東に若戸大橋、南に皿倉山、北に響灘、遠景には関門海峡や下関エリアも展望できます。皿倉山と反対側の眺望で、夜景の絶景ポイントでもあります。
高塔山公園では四季を通じて花々や樹木を楽しめますが、特に初夏のアジサイは名所として知られています。6月には園内の約7万株のアジサイを目当てに訪れる方でにぎわいます。春には桜やツツジが楽しめます。「県木の森」には全国の県木が植えられています。
高塔山に残るカッパ伝説
園内には「火野葦平文学碑」、この地域に出没したというカッパの伝承にまつわる「かっぱ封じの地蔵尊」があります。若松出身の芥川賞作家である火野葦平はカッパの話を好んだことで知られ、この伝承から「石と釘」という短編をつくりました。
7月後半には通常、「火まつり」が行われます。今年の予定はまだ発表されていません。数千人ものタイマツ行列が高塔山を登る様子は炎の大蛇のようで、幻想的だといいます。火野葦平がカッパの霊をなぐさめ、郷土である若松の平和と安全を願って始めた行事です。お祭り開催時には、山頂の駐車場に車が止められませんのでご注意を。
日中はアジサイ、夕方からは夜景が楽しめます。ぜひ足を運んで見てください。
(北九州ノコト編集部)
<高塔山公園概要>
所在地 | 北九州市若松区大字修多羅 ※若松駅から徒歩30分(スロープあり) |
駐車場 | 高塔山公園 第1駐車場(無料) ※若松駅から車で7分(2.1㎞) |
園内の施設 | 万葉植物園、仏舎利塔、かっぱ封じの地蔵尊、火野葦平文学碑、吉田磯吉の銅像 |
面積 | 18ヘクタール |
草花、樹木 | 桜・ツツジ(春)、アジサイ(初夏)、県木の森(全国の県木) |