
まるで“楽器のようなホール”! 北九州市が世界に誇る「響ホール」の魅力を徹底紹介PR
(アイキャッチ画像:響ホール)
北九州市八幡東区の皿倉山の麓に佇む「響ホール」は、北九州市制30周年を記念し、1993年に開館した市内唯一のクラッシック音楽を中心とした音楽専用ホールです。
開館32周年を迎え、国際的な音楽文化活動を積み重ねてきた響ホールの魅力を紹介します。
極上の音に包まれる<音響空間>の秘密
響ホールが、まるで楽器のように美しい音を奏で、国内外の音楽家たちから高く評価され続けている理由のひとつに、その構造と音響設計があります。
本格的な音楽専用ホールに採用される<シューズボックス型>
響ホールの構造は、ヨーロッパの伝統的なクラシック音楽ホールでみられる長方形の「シューボックス型」です。
ステージをぐるりと囲むように観客席が設けられ、緞帳などの音を遮るものがありません。舞台と客席が一体となり、ホール全体がむらなく響く理想的な形です。
巧みに計算された音響設計
音響設計は、東京大学名誉教授の橘秀樹氏が全体監修と基本設計を行い、永田音響設計の専門家が実施設計を担当。
「ささやき声すら響く」と言われるその設計は、1.8秒という理想的な残響時間を実現し、演奏者の息遣いや余韻まで聴こえる繊細な音場を作り上げています。
特注ガラスが生む視覚と音の調和
ホール上部には、当時の旭硝子(株)による特注ガラスを使用。
音楽ホールにあえてガラス素材を導入することは珍しく、音響面でも視覚面でも新たな価値を創出しました。
レンガで温かみのある空間を演出
側壁には、当時の新日本製鐵(株)八幡製鐵所と同じ黒崎播磨(株)製の耐火レンガを採用。
一度焼かれたことによる、あたたかい淡い茶褐色が視覚的な落ち着きを演出しています。
鉄製のリブ格子内の吸音カーテンで残響に変化
ステージ後方と客席後方の鉄製リブ格子には吸音カーテンが仕込まれ、開閉により残響の調整が可能。
鉄製の壁面を採用している点も独特で、演奏の規模やスタイルにより柔軟に対応できる仕組みとなっています。
一流音楽家に支持される
世界で活躍する一流の演奏家や音楽評論家の間でも評価されています。その中でも、北九州市出身で元NHK交響楽団特別コンサートマスターである篠崎史紀氏も音響の良さを称賛。

世界でも数少ない“素晴らしい響きのホール”として、国内外の音楽家から高い支持を受けています。
音楽と自然が一体となる、感動的な外観
同ホールの外観も見逃せません。ホールの外観は、3972枚ものミラーガラスで覆われているといいます。そこには、空や皿倉山を映し込み、自然と一体化するその美しさは圧巻。
ガラスに反射する風景が時間とともに変化し、訪れるたびに違う表情を見せてくれます。
人と音が響き合う!繋がりのホール
響ホールの魅力は、優れた音響や建築の他にも、そこに集う演奏家、聴衆、スタッフのすべてが音楽によってつながり育まれていくところにもあります。
世界のトップアーティストが集う「北九州国際音楽祭」
毎年秋に開催される「北九州国際音楽祭」は、響ホールのシンボル的イベントです。世界で活躍する国内外のアーティストが集結し、迫力ある演奏を楽しむことができます。
名物となっているのが、オリジナルオーケストラ「マイスター・アールト×ライジングスター オーケストラ」、通称「マロオケ」と呼ばれるコンサートです。
指揮者を置かず、コンサートマスターの篠崎史紀氏がリードし、演奏者がアイコンタクトを交わしながら一体となって音楽を創り上げていきます。
北九州市出身の演奏者も多く、温かな関係性が築かれており、響ホールとアーティスト、そして観客との絆を深めます。初参加時は学生だった奏者が、今では一流の音楽家として活躍するなど、若手音楽家の成長の舞台にもなっています。
年齢・経験問わず楽しめる、多彩なプログラムと学びの場
「音楽を身近に」という想いのもと、年齢や経験を問わず楽しめるプログラムが数多く開催されています。たとえば、親子で参加できる「0才からの親子で楽しむクラシックコンサート」では、子どもが音楽に自然と触れられる工夫が随所に盛り込まれています。
また、平日昼間に気軽に楽しめる「響ホールへようこそ!」や、グランドハープやチェンバロを実際に演奏できる体験教室も人気です。
世代を超えて音楽の喜びを共有できる、貴重な学びと交流の場がここにはあります。
ステージを支える「アーツスタッフ養成講座」
さらに、演奏する側だけでなくステージを支える人材の育成にも力を入れており、そのひとつが「アーツスタッフ養成講座」です。
来場者へのおもてなしを異業種から学ぶ「スターフライヤーおもてなし講座」では、ご挨拶や立ち姿、お辞儀、所作など、実践的な接遇マナーを習得。
他にも、障害のある人の来場をサポートする「サポートの必要な方への接遇講座」も行い、地域の文化活動を支える貴重な人材として活躍の場が広がっています。
五感と心に響く、まちと人が育てた音楽空間
響ホールは、建築・音響・演奏・地域・人、そのすべてが調和した“音楽空間”です。国内外の音楽家や聴衆を魅了し続けるその理由は、見た目の美しさだけでなく、丁寧に計算された音づくり、それに携わる地域の人々にあります。
ぜひ一度、響ホールでしか味わえない“響き”を体感してみてください。
詳しくは「北九州市立 響ホール」公式サイトより確認できます。
(提供:北九州市立 響ホール)