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大連友好記念館2階がリニューアルオープン コワーキングスペースも新設

記念撮影スポットとしても人気「大連友好記念館」

門司港レトロ地区にある「大連友好記念館」の2階フロア「門司港レトロ交流スペース」が、4月29日にリニューアルオープン。市民や観光客向けの無料の休憩・交流スペースとして、幅広く使用できるようになりました。

コワーキングスペースは平日のみ利用可能

階段で2階に上がると、以前は図書館として利用されていた広々としたスペースがあり、その中に「コワーキングスペース」「談話コーナー」「フォトスポット」などが今回のリニューアルで新設されました。

その中でも編集部が注目したのは、平日のみ利用できる「コワーキングスペース」。室内左側のエリアに1人用のテーブル席が6席用意されている部分が、コワーキングスペースとしてドロップイン利用できます(Wi-Fi利用料500円/1ドリンク付き)。営業時間内であれば、利用時間に制限なく使用できます。

新型コロナ対策のため、当面の間は1人ずつ利用できるようテーブルをバラバラにして配置しているとのこと。電源コンセントはテーブルから少し離れた場所にありますが、自分の座るテーブルまで延長コードで電源を引いてもらえるので、長時間でも安心して作業できます。

ノスタルジックな室内装飾が特徴的で、窓の外には船だまりや旧門司税関など門司港レトロの異国情緒あふれる景色が広がる「大連友好記念館」。非日常空間で仕事をすると気分転換になり、新たな気持ちで仕事に取り組むことができます。

談話室やフォトスポットも

今回のリニューアルで新しくなったのは、コワーキングスペースだけではなりません。

コワーキングスペースの反対側の場所に設置されたのは「談話コーナー」。ゆったりとしたソファでくつろぐことができるので、門司港レトロ地区の散策途中、ちょっと疲れた時に休憩できる便利スポットとして知っておきたい場所です。

また、「魔法の小部屋」をイメージしたフォトスポットも新たに設置されました。魔法使いをイメージしたマントや杖が撮影用の小道具として置いてあるので、それらを手に記念撮影を楽しむことができます。小部屋の奥には、人が1人だけ入れる隠し通路のような狭いスペースも。そこには小さな窓があるので、窓からの景色をひとり占めでき、特別な気分を味わうことができます。

大連友好記念館とは

古くから九州の玄関口として、また大陸貿易の拠点として栄えてきた門司港。特に中国・大連市との間には重要な国際航路がありました。「大連友好記念館」は、北九州市と大連市の友好記念都市締結15周年を記念して、両市の文学的・歴史的に意義のあるシンボルとなるように、大連市にある歴史的建造物を文献資料や実測調査を基に建設当時の近い形で複製建築したものです。1階は中華料理レストラン、2階は市民交流スペースとして、誰でも利用できます。

モデルとなった建物は1902年にロシア帝国が東清鉄道汽船の事務所として大連市に建てたもので、1907年に大連倶楽部、1926年に日本橋図書館として利用され、戦後は集合住宅として使用されました。その後、1996年に大連芸術展覧館として復元されています。

建物様式は、ドイツ系のハーフティンバー(半木骨造)を用いたもので、木造の骨組みがそのまま外観のアクセントに。屋根瓦には中国瓦を用いた折衷策が採用されています。茶と白のタイルのコントラストが美しく、尖った三角屋根の尖塔が印象的な「大連友好記念館」は、記念撮影スポットとしても人気を集めています。

なお、緊急事態宣言を受け、現在は臨時休館中です。再開される日が待ち遠しいですね。

■住所/北九州市門司区東港町1-12
■営業時間/午前9時~午後5時 ※当面の間、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、時短営業(午前10時~午後5時)
■入館料/無料

※2021年6月14日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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