北九州発の「ランドるん♪」 小学生の「困った」を解決する便利グッズの開発秘話

北九州市門司区にある学童クラブ「すだち」を運営するレリーフ合同会社が手掛けた新商品「ランドるん♪」が、今年6月に発売されました。

新聞に取り上げられるなど話題の「ランドるん♪」。”北九州発”の小学生向け便利グッズについて、ご紹介します。

ランドセルに取り付けられるサブバック

「ランドるん♪」は、小学生のランドセルに取り付け可能なサブバックです。ランドセルのカバー側と側面を覆うように取りつけることで、ランドセルに収まりきらない荷物を収納することができます。

着脱部分にはゴムバンドと面ファスナーを用いることで、低学年の子どもでも扱いやすくなっており、はっ水加工が施されているので、雨の日も荷物が濡れにくくなっています。

開発したレリーフ合同会社代表の中谷さんは、運営する学童クラブの生徒の登下校を長年見ている中で、手荷物の多さが気になったそうです。少しでも安全に登下校できるようにとの思いから、「ランドるん♪」の製作を始めました。

「子どもたちの”困った”を解決したい」という想いから、「ランドるん♪」は生まれました。常日頃から子どもたちを見ている中谷さんの子どもたちを愛する気持ちが、ひしひしと伝わってきます。

新商品ができるまで

では、「ランドるん♪」はどうやって作られたのでしょうか?

中谷さんは、「子どもたちの両手を自由にさせたいという自身のアイデアをもとに、子どもたちに意見を聞き、大人目線にならず徹底的に子ども目線でアイデアを詰めていきました」と、商品化した際のこだわりを語ります。

試作品のテストも生徒たちにお願いし、改善点を教えてもらったといい、「実は『ランドるん♪』のネーミングも生徒からのアイデアを採用したんですよ」と教えてくれました。

「ランドるん♪」を使用した学童の子どもたちからは、「手が自由に使えるので通学が楽になった」「雨の日に傘がしっかりさせるようになった」「忘れ物がなくなった」「手で荷物を持たなくて良いので手が痛くない」といった感想がありました。クラスの友達からは羨ましがられることもあるそうです。

子どもたちの声を尊重し改善を重ねていった商品だからこそ、実際に使用する子どもたちから好評なのですね。

思わぬ反響に「作ってよかった」

「ランドるん♪」を作ってよかったことについて伺うと、「子どもたちだけでなく保護者の方々も喜んでくれている。『開発してくれたことに感謝します!』といった声も頂けた」と、保護者からの感謝の声が多かったことを挙げました。

一方で大変だったことを伺うと、「子どもたちと楽しみながら作ったので特に大変なことはないが、作ってくれる工場を探すことと、初期の資金面に苦戦しました」とのこと。

中谷さんは、「今回『ランドるん♪』を作って良かったの一言です。もし販売に至らなくても弊社の学童クラブの生徒が安心安全になるように使ってもらえれば良いとの気持ちで作りましたが、思わぬ反響があり、全国的に同じ悩みを抱えている生徒や保護者が多かったんだなと実感しています。なんと言っても、(児童が)『ランドるん♪』を背負ってる姿を見ると感慨深いです」と話します。

子どもたちのために作りたいと思ったら、諦めずに最後までやりきる。とても気持ちよい決断力と行動力です。

「ランドるん♪」のカラー展開

「ランドるん♪」の今後については、「もっといろんな人に知ってもらい、たくさんの生徒の安全を担う商品として展開を考えている」と、中谷さん。

現在は赤と黒の2色の販売ですが、8月からは要望が多かったカラーも増やす予定だということです。

最近はランドセルのカラーもさまざまあるので、カラーバリエーションが増えると子どもたちも嬉しいですよね。

中谷さんの「愛情」と「やさしさ」

「ランドるん♪」の開発秘話を伺って思ったのは、中谷さんの子どもたちへの「やさしさ」、これに尽きるということ。

普通は、こういうものが欲しいと思っても、思うだけで終わっていると思います。そのやさしさがあったから、熱い思いを持って販売まですることが出来たと思います。

北九州発の新商品は、地元で暮らす私にもとても嬉しいものでした。今後の「ランドるん♪」の展開を、とても楽しみにしています。

高橋 建二

◆学童クラブ「すだち」https://relief-llc.com/

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