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24時間365日<海の安全>を見守る! 関門海峡海上交通センターを見学してみた【北九州市門司区】

(アイキャッチ画像:海上保安庁・第七管区海上交通センター建屋)

玄界灘と周防灘の2つの海に囲まれている北九州市。この性格の違う海を繋いでいるのが関門海峡ですが、この海域には日本に7つしかない海上交通センターのうちの1つが設置されています。

今回は1月に行われた関門海峡海上交通センターの見学会に参加して,、“海の管制塔”の秘密を探ってきました。

関門海峡海上交通センターの役割とは?

まずは、会議室で関門海峡海上交通センター所長からセンターの役割などについて説明がありました。

関門海峡の一番狭い場所は、ちょうど関門橋の下「早鞆(はやとも)瀬戸」と言われる場所になります。

海図で見る関門海峡:海上交通センターはちょうど中央下右寄りの位置

ですが、海峡自体は大蛇がくねくねしている複雑な形になっているので、同センターはその両方を見渡せる門司区松原にある小倉マリーナ近くの海岸線に建っています。

アンテナまで58メートル!

海上交通センターは、レーダーを設置している高い塔と、4階までの運用室など職員の人が普段業務をしている施設などから成り立っています。

屋上までの高さは18メートル、アンテナまでは58メートル。階段を見ると、めまいがしそうな高さです。職員は階段を回りながら上がり設備点検するそうです。

2つの重要な役割

センターの役割は大きく2つ。1つは、海峡に入っている船の位置を確認し、必要に応じて警告などを伝えること。

もう一つは、関門海峡全体の情報を公開して船へ情報を伝えることだとか。

レーダーサイトによる監視!

関門海峡には、4つのレーダーサイトがあるそうで、西から「彦島台場」「交通センター」「火ノ山」と「厚狭」とのこと。

これらのサイトで、西は白島から山口県側の小野田や厚狭までを網羅しているそうです。

また、塔に設置しているレーダーを使って船の位置を特定し、航行管制を行っています。

管制室には、倍率25倍・直径150ミリメートルの超高性能双眼鏡を備え、これにより夕暮れ時や夜間でも視認性が高くなっています。

管制室の様子と女性の活躍

管制室を見学しましたが、いくつものディスプレイの上に海峡地図が描かれていて、その上に無数の船のアイコンが表示されていました。残念ながら、ここは撮影不可でした。

これらはAIS(船舶自動識別装置)という、衛星を経由した位置情報によって示されているとのことでした。ですが、それでも小さな船にはこの装置が付いていないのでテレビカメラや高性能の双眼鏡によって目視で監視もされていました。

また、管制官には女性が多く活躍しており、センター所長によると職員のうち3割が女性とのことでした。

船舶とのやりとりは、電話などでも行われます。その際、女性の管制官の声はよく通り聞きやすく、外国船員などにも評判がよいそうです。

レーダータワー屋上からの眺望

次に、レーダータワーと書かれた階段を通り、屋上を見学しました。

東を向くと、ちょうど大型貨物船が荷物を満載して、関門橋に向かって航行中でした。

西を向くと、小倉の市街地から西港にある九州電力の新小倉発電所なども見えました。

また、西向きに設置されているレーダーも見ることができました。

潮流の向きと速度を示す大きな掲示板もありましたが、現在この掲示板は使われていないそうです。

安全対策による事故の減少

機器の整備と職員のプロフェッショナルな仕事のおかげで、関門海峡での事故は減っているとのこと。

ですが、台風や悪天候の時には海峡は閉鎖され、特に霧は危険度が高いそうです。昨年は霧が原因の閉鎖は、4度発生したといいます。

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