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チェロ&コントラバスが小学校に!北九州市立朽網小学校に響いた“重低音の迫力”<訪問コンサートレポート>
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(アイキャッチ画像:訪問コンサートの様子<画像提供:北九州市立響ホール>)

北九州市芸術文化振興財団が開催する「訪問コンサート」。

今回は朽網小学校(北九州市小倉南区)を舞台に、チェロ奏者の笹沼樹さんとコントラバス奏者の菅沼希望さんが訪れた特別な1日をレポート!

目の前で聴く圧倒的な重低音の魅力と、子どもたちの様子をお届けします。

いつもの教室が特別な演奏会場に!至近距離で届ける豊かな響き

北九州市芸術文化振興財団 音楽事業課が取り組む「訪問コンサート」は、本物の音楽を身近な場所で体験してもらうため、市内の小学校や幼稚園、福祉施設などを直接訪問するアウトリーチ事業です。

2026年9月2日、北九州市立朽網(くさみ)小学校の多目的室が一日限りの演奏会場となり、4〜6年生が迫力ある演奏を体感しました。

チェロとコントラバスに興味津々! お話と演奏で引き込まれる低音の魅力

この日訪れたのは、国内外で幅広く活躍するチェリストの笹沼樹さんと、新日本フィルハーモニー交響楽団の首席コントラバス奏者の菅沼希望さん

左から笹沼樹さん、菅沼希望さん

当日の主な演目は、「バリエール:ソナタ 第1楽章」「モーツァルト:鏡のカノン」「ロッシーニ:二重奏曲 第1楽章」「ゴルターマン:ベッリーニの思い出」「ハルヴォルセン:ヘンデルの主題によるパッサカリア」でした。

「チェロやコントラバスを生で聴くのは初めて」という児童がほとんどのなか、開演前、先生から「聴いているみんなも一緒にコンサートをつくります。だからしっかり聴きましょう。そして素晴らしいな、いいなと思ったら、大きな拍手で気持ちを伝えてください」との言葉に、静かに頷く子どもたち。

「コントラバスってどのくらい大きいと思う?」という問いかけには、「2メートルくらい?」「先生よりも大きいかな!」と元気に答え、実際に目の前に登場した楽器の圧倒的な存在感に見入っていました。

言葉と音色でひも解く、楽器の魅力

MCコーナーでは、笹沼さんが「弓の毛は何からできているでしょう?」と子どもたちへクイズを出題。

「羊!」「ニワトリ!」「白鳥?」と可愛らしい予想が次々と飛び出します。

「実は馬のしっぽの毛からできています」と明かされると、会場からは「へぇ〜!」と感心する声が上がりました。

「楽器の底にあるエンドピンを床に刺して演奏するから、座っていると床からも振動を感じられます」という解説には、床からの振動を確かめる姿も見られました。

大きな楽譜で知る“机の音楽”

モーツァルトの「鏡のカノン」では、ポスターサイズの大きな楽譜が登場。

笹沼さんが「上から演奏しても下から演奏しても成り立つ、言葉でいうと回文みたいな楽譜です」と紹介し、実際に楽譜をぐるっと逆さにしてみせると、それを見た子どもたちから「ほんとだー!」と驚きの声が上がります。

さらに、「机の上に楽譜を置いて演奏することから“机の音楽”とも呼ばれます」と説明。菅沼さんからは「モーツァルト自身が音楽を心から楽しんで創ったからこそ、こんなに面白い仕掛けがあるんです」とのお話がありました。

「話さなくても音楽を通じてコミュニケーションがとれるし、友達にもなれる。言葉がなくても通じ合える、それが音楽です。皆さんも是非音楽を楽しんでください」

向かい合った2人から奏でられる不思議で美しいアンサンブルに、子どもたちの目は釘付けでした。

大迫力の演奏と圧巻の重奏

プログラムの最後を飾ったハルヴォルセンの「パッサカリア」。

「本来はヴァイオリンとヴィオラのための曲。低音の大きな楽器で弾くのはとても難しい曲なんです」と明かされ、始まった演奏は圧巻の迫力! 床からの振動とともに迫真の重奏が教室を包み込みました。

子どもたちの素朴な疑問にプロが回答!<質問コーナー>

演奏終了後の質問コーナーでは、本物の演奏に触れた子どもたちから素直な疑問が次々と投げかけられました。

「なんでコントラバスの方が音が低いの?」という質問には、「弦の長さが長くなったり、楽器自体が大きくなったりすると音が低くなるんだよ」と分かりやすく解説。「S字型の穴」に関する質問には、「楽器の中で響いた音がここから外に出て伝わる、とっても大切な穴なんだよ」と回答がありました。

さらには、「一番低い音と高い音はどんな音?」という質問には、実際にその場で最高音と最低音を弾き分け、実演で音域の広さを体感!

「弓の毛って切れるの?」という素朴な疑問には、「そうそう、今日も1本切れました!」と、笹沼さんが実際に切れた毛を見せてくれ、子どもたちは興味津々で見入っていました。

心に響いたメッセージと、素敵なお礼の言葉

最後に、「今日感じたことや思ったことを、大切に心の中に留めておいてください」と奏者からの温かいメッセージが送られました。

児童代表からは「演奏を聴いているときに床を手で触ってみたら、床からも音が伝わってきました。音楽は空気中から聞こえるだけじゃなくて、教室全体で響いて伝わるんだということが分かりました。今日感じたことを、これからも大切に覚えておきたいと思います」と素敵な感謝の言葉が贈られました。

目の前で演奏される音楽を全身で感じ取った子どもたち。45分間のプログラムは大きな拍手の中で幕を閉じました。

【注目の主催2公演】トップ奏者たちが響ホールに集結!

訪問コンサートで素敵な演奏を披露したお二人のステージを、最高の音響を誇る「北九州市立響ホール」で堪能できる2つの公演を紹介します。

<2026北九州国際音楽祭 マイスター・アールト×ライジングスター オーケストラ>
■日時:2026年11月21日(土) 15:00開演
■出演:コンサートマスター 篠崎史紀/菅沼希望[コントラバス]ほか
■聴きどころ:世代を超えた名手たちが響ホールに集う、北九州国際音楽祭の名物オーケストラ。
指揮者を置かずにアンサンブルの力で名曲に挑むスタイルが特徴で、今年はブラームスの交響曲第2番に挑みます。

マイスター・アールト×ライジングスター オーケストラメンバーによる<バロック弦楽アンサンブル「未来への誘い ─夜明けを告げる者たち」>
■日時:2027年2月6日(土) 14:00開演
■出演:笹沼樹[チェロ]、菅沼希望[コントラバス]ほか
■聴きどころ:子どもたちを魅了した笹沼樹さんと菅沼希望さんがソリストとして再共演!深く美しいアンサンブルの魅力を堪能できる公演です。若き俊英と名匠が響きを創り、未来をはぐくむ理念に基づき、篠崎史紀のもとに集うメンバーが山田武彦のチェンバロとともに、新時代の夜明けを告げる音楽を紡ぎだします。

詳しくは北九州市立響ホールのホームページ「スケジュール」から確認できます。

(提供:北九州市立響ホール

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