北九州市立文学館で企画展「天変地異と文学」 震災やコロナ禍描く約300冊

(アイキャッチ画像:企画展の様子)

北九州市立文学館で、3月1日から企画展「天変地異と文学―3.11からコロナ禍まで」が開催中。

全国文学館協議会による共同展示「3.11 文学館からのメッセージ」の一環として、毎年開催されているものです。

今年で10回目を迎える全国文学館協議会の共同展示「3.11 文学館からのメッセージ」

2011年3月11日に発生した東日本大震災から間もなく11年。全国文学館協議会では、死者に対する鎮魂と被災者への慰謝を願う心から、2013年3月(2012年度)から毎年、共同展示「3.11 文学館からのメッセージ」を続けています。

10回目となる今年度は全国30の文学館で共同展示が行われています。なお、今年度をもって共同展示は終了するとのことです。

震災やコロナ禍が描かれた文学作品を年代を追って紹介

この取り組みに賛同し、初回から展覧会を開催してきた北九州市立文学館(2019年度はリニューアル準備で休館中のため開催なし)。共同展示の最後となる今年度の企画展「天変地異と文学―3.11からコロナ禍まで」では、震災やコロナ禍が描かれた主な文学作品が約300冊展示されています(文芸雑誌含む)。

具体的には、2011年から2022年現在まで各年で話題になった『震災後の文学』をピックアップして展示。また、一昨年からのコロナ禍が描かれた書籍も紹介。書籍はすべて手に取って読むことができる形で展示されています。「北九州ゆかりの作家が書いた『3.11、コロナ禍』」では、ゆかりの作家の著作が、プロフィールパネルと合わせて紹介されています。

さらに、北九州市危機管理室の協力のもと、岩手県釜石市など北九州市が復興支援を行ってきた街の現在の復興の様子を紹介する写真パネルも展示されています。

また、企画展の期間中、「日本現代川柳作家展」(主催/川柳くろがね吟社)も同時開催中です。

詳細は北九州市立文学館ホームページで確認できます。

■開催期間/3月1日(火)~3月31日(木)
■開館時間/午前9時30分~午後6時(入館は午後5時30分まで)
■会場/北九州市立文学館 企画展示室(北九州市小倉北区城内4-1)
■休館日/月曜 ※祝日の場合は翌日休館
■観覧料/無料 ※ただし、常設展示観覧の場合は観覧料が必要
■協力/北九州市危機管理室

※2022年3月5日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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