「いのちのたび」に新しい恐竜模型が登場! 市内博物館が再開

スペースワールド駅から徒歩5分。北九州市立自然史・歴史博物館「いのちのたび博物館」は、自然と人間のいのちの歩みを46億年前の地球誕生から壮大なスケールで展示しています。その展示件数は西日本最大級といいます。

感染対策で平日のみ開館

いのちのたび博物館は、2月末からコロナ感染対策のために休館。先月に入り一度は再開したものの、市内の感染者が増加したことから5月30日より再び休館していましたが、6月22日に再開しました。当面は平日のみの開館で、エンバイラマ館や食事スペースなど一部閉鎖中の施設もあります。

入口で検温と手の消毒、代表者の連絡先を記載。マスクを着用の上、周囲の人との距離をとって入館します。高熱がある方や体調の悪い方は入場できません。

入口は、イオンモール八幡東側に変更されています。これまでの入口だった場所は、出口専用となっていますのでご注意を。

学びながら楽しめる

いのちのたび博物館は、半日では時間が足りません。「いのちのたび」というネーミングがぴったりの学びながら楽しめる文化施設で、大人も子どもも楽しいエンターテインメントが充実しています。

館内に入ると、実物大のティラノサウルスの骨格標本が目の前に迫ります。迫力ある恐竜の骨格標本が並び、高い天井の上部には首長竜が飛んでいます。恐竜好きにはたまらない展示の数々です。

ステゴサウルス(画像提供:北九州市立自然史・歴史博物館「いのちのたび博物館」)

4種の恐竜復元模型

1階の「アースモール」では地球上に生命が誕生した38億年前以降、誕生しては滅んできたさまざまな種の中から、代表的な生命の歩みを紹介しています。

このアースモールに新しく加わったのは4種類の恐竜復元模型。トリケラトプス、ステゴサウルス、カマラサウルス、デイノニクスで、それぞれ異なる縮尺で作られており、大きさはいずれも約40センチとなっています。

骨格標本を縮尺した復元模型で、展示されている骨格標本と同じ姿勢を再現しています。骨格標本と比較できるのが興味深いところ。

トリケラトプス(画像提供:北九州市立自然史・歴史博物館「いのちのたび博物館」)

北九州の太古の世界を体感

「エンバイラマ館」では、CGの古代魚が泳ぎ、イグアノドンの巣や、中生代の昆虫ロボットが棲む森もあります。

その奥には中生代・白亜紀の北九州を再現した実寸大のジオラマが360度広がり、恐竜のロボットなどで太古の北九州の一夜の様子を再現しています。首の長いマメンチサウルスが植物をはみ、小型のベロキラプトルは素早く動きます。

現在(6月23日時点)は感染対策のために閉鎖されていますので、再開を待ちましょう。

ウバザメなど大型のはく製も

「生命の多様性館」には、哺乳類や鳥類、爬虫類、魚類などのはく製がぎっしりと展示されています。天井からは国内最大級のウバザメなど大型のはく製も吊るされており、迫力満点です。

はく製の展示からは自然を守る気持ちが育めそうです。お子さんが自然について学ぶことにもつながりますね。

市民の生活の歴史も学べる

いのちのたび博物館では、自然だけでなく歴史も重要なテーマです。

小倉藩の歴史や明治期の産業史など、北九州や九州ならではの歴史や地理の資料が充実しており、人間が紡いできた歴史も貴重な資料から学ぶことができます。「探究館」では、弥生時代復元住居と、昭和30年代の「八幡製鉄所」の社宅を原寸大で再現しています。

いのちのたび博物館は、子どもたちのさまざまな興味を引き出すことができます。資料室・図書室も充実していて、館内に常駐している研究員や学芸員の先生に質問することも可能。

子どもから大人まで楽しめる、味わい深い博物館に足を運んでみては。

(北九州ノコト編集部)

施設名 北九州市立自然史・歴史博物館(いのちのたび博物館)
住所 北九州市八幡東区東田2-4-1
交通 スペースワールド駅徒歩約5分
電話番号 093-681-1011
営業時間 9:00~17:00
定休日 ※当面、土日(平日のみ開館)、6月15~20日(害虫駆除)
年末年始、毎年6月下旬頃
入場料 大人600円、高校生以上の学生360円、小・中学生240円
公式HP http://www.kmnh.jp/
閉鎖中のコーナー
(6月23日現在)
エンバイラマ館、幼児用プレイルーム、こどもミュージアム、情報館、市民ギャラリー、休憩ルーム
スタンプラリー、タッチパネル、音声ガイド、ヘッドフォン、各種ハンズオン展示、食事スペースも停止中
団体予約は当面の間、受付不可

 

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