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変貌と成長の折尾駅に、変わらぬ愛を注ぐ/学園&地域交流ネットワーク・蒔田加代さん

(アイキャッチ画像:ゲストの蒔田加代さん)

駅の歴史を語り継ぐ活動のきっかけ

甲木:蒔田さんは生まれも育ちも、折尾なんですよね。

蒔田:はい、折尾駅のすぐそばで生まれ育ちました。今、住んでいる所は駅から5分もかからない高台の所で家から駅が見えます。

甲木:では、生まれたときから折尾駅と共に生きてきた人生なんですね。

蒔田:はい、そうです。

甲木:元々、今のような活動をする前は、街づくりに関わっていらしたそうですね。

蒔田:そうですね。父が脳梗塞で車椅子の生活になって安心して外出できなくなり、折尾駅周辺が開発されるということで、世界一のバリアフリーの街をつくることが目標で、住環境コーディネーターの資格を取得して、街づくりに参加していました。

甲木:その運動をしているさなかに、駅舎の解体の事を知ったんでよすね。

蒔田:そうなんです。歴史建造物部会という所で、折尾駅の価値を知ったのにもかかわらず解体されるということを聞いて、それに対して疑問を感じ、駅の歴史や価値を語り継ぎたいと思いました。

活動の内容は・・・

甲木:最初に申し上げた “生涯現役夢追い塾”と言うのが、地域づくりのための塾で、地域を良くするプロジェクトを発表し合ってプロジェクトリーダーの元で皆で実現に向けて活動するという塾で、この塾で蒔田さんが発表されたのが折尾駅の立体交差の歴史を語り継ぎたいというプレゼンだったんですよ。それに賛同した私たち塾生が蒔田さんのチームに入って蒔田さんのプロジェクトを応援するという事になったんですよね。ところで、駅のホームに横断幕を掛けていらっしゃいましたよね。

蒔田:折尾駅が解体されたら、誰もこの駅が立体交差駅だった事が分からなくなるので、立体交差のあった場所に掛けて頂けました。“折尾のルーツは東西南北から人や物が集まり折尾の街ができた”という感じの横断幕です。

甲木:なかなか、個人ではできることではないですよね。

蒔田:それを許可してくれたJRの方に、ほんとに感謝しています。

甲木:JRの方も、折尾の街を愛する住民からそういう要望があった時に、その意見を取り入れてくれるところが凄いところだなと思いました。蒔田さんは駅が変わった後も、JR九州ウォーキングとか、高齢者がお勉強する穴生学舎、そういう方たちをご案内してウォーキングイベントの講師役をされたり、冊子やパンフレットなども作られたりしていますよね?

蒔田:はい。冊子やパンフレットはたくさん作りました。

甲木:駅にもたくさん置いていますので、リスナーの方で蒔田さんの話を聞いて駅に興味を持たれた方は、是非、駅へ行ってパンフレットをお持ち帰りください。図解もあるし、写真もあるし、ほんとに分かりやすい資料です。

蒔田:それから、駅の1番のりばへ行ってガラス張りからの景色を見てください。

これから取り組みたい事

甲木:これから蒔田さんが取り組みたい事はありますか。

蒔田:念願の駅の汽車道ができるので、来年はそれを写真に残した資料を作ろうと思っています。

甲木:ということで、蒔田さんの活動はこれからも続きそうですね。あっという間に時間がきてしまいましたが、井上さんいかがでしたか。

井上:古い素晴らしい事とから、新しく素晴らしい事へ変わっていく瞬間を聞かせて頂いて、ほんとにありがとうございました。

甲木:蒔田さんがおっしゃっていましたけど、この歴史を残していくことが自分の仕事で、更にこれからどうするかは、未来の人に託すと言う凄く良い話しだと思います。この思いを次世代の人に継承してほしいと思います。今回は、折尾駅が好きな学園&地域交流ネットワーク副代表の蒔田加代さんにお話しを聞きました。蒔田さんありがとうございました。

井上:ありがとうございました。

蒔田:ありがとうございました。

 

〇ゲスト:蒔田加代さん(学園&地域交流ネットワーク副代表)

〇出演:甲木正子(西日本新聞社北九州本社)、井上圭司(同)

(西日本新聞北九州本社)

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