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“メイドイン北九州”の味をいずれは海外へ/グルテンフリーアドバイザー・齊藤久美さん

(アイキャッチ画像:齊藤久美さん/写真右)

西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。

グルテンフリーの食生活

甲木:本番前にグルテンフリーのパンを頂きましたけど、美味しかったね。

梁:美味しかった。

甲木:米粉と豆乳なんだって。

梁:全然そんな風に思えないですね。

甲木:小麦粉もバターも卵も入ってない。

梁:牛乳も入ってないでしょ?

甲木:うん。本物のパンっぽい。

梁:本物のパンより美味しい。

甲木:すごい感動!ということで、先週に引き続き、グルテンフリーのパンやお菓子を製造・販売している株式会社SAKU代表取締役 齊藤久美さんをゲストにお招きしお話を伺います。よろしくお願いします。

齊藤:よろしくお願いします。

梁:先週から考えていたんですが、グルテンフリーになると体に何が良いんですか?

齊藤:私の経験で申し上げると、まず痩せます。

梁:すぐ痩せるんですか?

齊藤:はい。抜くと痩せていきます。

甲木:梁さん、もう目がギラギラしてるね。(笑)

梁:万年ずっとダイエットやってます。(笑)

甲木:小麦粉を取らなかったら痩せるんですか?

齊藤:痩せましたね。周りの声もよく聞きます。グルテンフリーをやり始めて痩せたっていう声を。私も実際、5年前からほとんど小麦は摂っていませんが、最初のころはすごく痩せましたね。「体大丈夫ですか?」って心配するぐらい。

梁:見た目から分かるぐらい痩せるってことですよね?

齊藤:そうですね。周りからそういう声があったので。

梁:でも、カツ丼、パスタ、うどん、ラーメンも我慢しなきゃいけないですよね。一体、私は何を食べればいいんですかね?(笑)

齊藤:日本古来のお米がありますからね。

梁:あ!米があります。(笑)

齊藤:ご飯とみそ汁。やっぱり昔の日本食、和食に行きつきますね。お刺身などのお魚もよくありますし、お肉と野菜で肉野菜炒めとかも良いですね。

梁:食べるものたくさんありますね。

甲木:アレルギーをお持ちの方でなければ、週に何回かは小麦粉のものを食べたり。やっぱり美味しいものもありますから。「週1はラーメン食べたいよね」とかそういうのはあるよね。

梁:「今日はグルテンデー」というのを作って。

大学進学を機に北九州に

甲木:今回は、齊藤さんの過去にもう少しアプローチしていきたいんですけれども。齊藤さん、宮崎にご実家があるということですが、北九州に来られたのは大学入学を機に?

齊藤:はい、そうですね。北九州市立大学に進学したのをきっかけに、北九州にお世話になってます。

甲木:確か、大学院も北九州市立大学の大学院ですよね?

齊藤:そうです。私は、北九州市立大学に2回入学し、2回卒業しました。

甲木:立派な名誉市民ですね。大学や大学院で勉強されたことは、食品のことではなかったんですよね?

齊藤:はい、経営の勉強だったもんですから。

甲木:中小企業診断士としてお仕事されてたんですよね?

齊藤:そうですね。

甲木:今のお仕事と全然違いますよね。ご自身が中小企業診断士だったというご経験は、起業されてすごく役に立ったんですか?

齊藤:やはり経営というのは、「理論」と「実践」の2つの両輪がいると思ったときに、私は理論の方から先に入っていったんですね。勉強してきた内容や、北九大のビジネススクールで習った3年間っていうのは経営の勉強だったので、そういうのがベースにあって実践へと取り組んだので、全く右も左も分からないという状況ではなかったですね。そういう意味では、やっぱり勉強して良かったなというのはありますね。

みんなとラーメン屋さんも行きます 私はチャーハン食べるから大丈夫!

甲木:普通だったら自分にアレルギーが分かったら、「これからもうパン食べられないのかな…」って落ち込んだりすると思うんですけど、斎藤さんはビジネスにして、人々の幸せに繋げているのですごいなーって。すごくポジティブですよね。

齊藤:そういう性格ではありますね。お友達との外食でも、私が「アレルギーがあるから」ってなっちゃうと友達が誘ってくれなくなると思ったので、「私の真横でみんながピザを食べても、パスタ食べても、ラーメン食べても、私はチャーハン食べるから大丈夫。だから誘ってね」って。じゃないとお友達いなくなっちゃうので。(笑)

梁:それこそ1番寂しいですよね。

齊藤:そうなんですよ。なので「全然気にしなくていいよ」って言って、みんなとご飯に行きますね。

甲木:それすごく希望が持てる良いお話だなと思って。やっぱり私だけ「食べれないんです」って言ったら、周りも気を遣ってくれるかなとか思うじゃないですか。でも、斉藤さんみたいなリアクションって、すごくお友達にとっては嬉しいだろうなって。

梁:そうですね。気にしなくて良いんだって。

甲木:そうそう。食べれるものを食べましょうっていうことですね。

齊藤:「あ!ラーメン屋だ」って言うじゃないですか。私が「行こう!行こう!」って言うと、みんなが「え!?良いの?」って言うんですよ。「私チャーハンがあるから大丈夫!」「本当!?」って言って、みんなで揃ってお店に入って1人でチャーハンを食べます。

梁:餃子もダメですよね?

齊藤:ダメですね。

甲木:そうですね。でも、今度私たちとラーメン屋さんに行きましょう!

“メイドイン北九州”の味を海外に

甲木:今後、挑戦してみたいことありますか?

齊藤:海外にグルテンフリーのパンやお菓子を持っていきたいなって思います。やっぱり、日本の米粉がグルテンフリーにぴったりの商材なので、それを使ったパンやお菓子とか、そういったものを海外へ持っていけると良いかなと思います。

甲木:それは素晴らしいですね!日本の食文化を海外に分かって頂くという意味でも。

齊藤:この北九州で生まれたポン菓子の機械を使った「フルーツポンバー」も、海外に持っていったら「何だこれは!?」ってなるでしょうね。(笑)

甲木:「メイドイン北九州」って言ってくださいね。

梁:アレルギーがあって食べれなくて、悩んでいる方がいらっしゃると思うんですよ。是非、齊藤さんの明るくポジティブな話を聞いてほしいですね。

〇ゲスト:齊藤久美さん(株式会社SAKU 代表取締役)

〇出演:甲木正子(西日本新聞社北九州本社)、梁京燮(同)

(西日本新聞社北九州本社)

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