北九州都市圏域エリアでわざわざ食べたい「地産地消グルメ」3選【北九州市・豊前市・宮若市】
北九州市と近隣の17市町(直方市、行橋市、豊前市、中間市、宮若市、芦屋町、水巻町、岡垣町、遠賀町、小竹町、鞍手町、香春町、苅田町、みやこ町、吉富町、上毛町、築上町)の合計18市町が連携し、形成している「北九州都市圏域」。
遊ぶ場所・見る場所・食べる場所が数多く揃う魅力あふれるエリアの中から、今回はその土地ならではの食材を味わえる『地産地消グルメ』が楽しめる3店をピックアップして紹介します。
【北九州市】海と大地「妙見かき小屋」
若松・脇之浦漁港から水揚げされたばかりの鮮魚や地元で育てられた野菜や果物、肉、加工品などがズラリと並ぶ大型産直市場「海と大地」。「ふくおかの地魚応援の店」にも登録されています。
今回は、その隣の敷地にある「妙見かき小屋」へ行ってきました。
『かき小屋』という店名ではありますが、『漁港ごはん』として海鮮バーベキューや海鮮パスタ、海鮮グリーンカレー、漁港寿司など、多彩なメニューも用意されています。今回は定食メニューの中から「刺身定食」(1200円)を注文しました。
店内に入ると、半分がバーベキュー仕様のテーブル、半分が普通のテーブルとなっているので、普通のテーブル席へ。平日のオープン直後でしたが、既にバーベキューを楽しんでいるグループもいました。
しばらくすると、刺身6点をはじめ、小鉢、味噌汁、ごはん、漬物がセットになった「刺身定食」が目の前に運ばれてきました。タイやカンパチ、イカなど、刺身はどれも新鮮で弾力があり、絶妙な歯ごたえ。噛むほどに魚本来の甘みを感じることができます。
その中でも特に注目したいのが『サザエ』。「妙見かき小屋」のすぐそばに広がる脇之浦で収穫されたものです。身を細かく切ったサザエの刺身は、磯の香りとコリコリとした歯応えがたまりません。まさに地元の海の幸といえるサザエは店内に入ってすぐの生簀でも販売されており、海鮮バーベキューでも楽しめるとのことです。
最新情報は「海と大地」インスタグラムで確認できます。
■住所/福岡県北九州市若松区響町3-1-34
■営業時間/11:00~18:00
■店休日/正月、盆休みは「海と大地」店休日に準ずる
■駐車場/あり
【豊前市】うみてらす豊前「漁師食堂うのしま豊築丸」
2016年6月に豊前市・宇島漁港にオープンした豊築漁業協同組合直営の「うみてらす豊前」。1階は漁に出ていた漁船が戻り次第すぐに獲れたて魚介を販売する直売所「四季旬海」、2階にあるのが豊前海産にこだわった旬の地魚を味わえる「漁師食堂うのしま豊築丸」です。
「ふくおかの地魚応援の店」「ふくおか地産地消応援の店」にも登録されている同店。メニューは季節替わりで、「豊前海一粒かき」(1月頃~3月頃)、「コウイカ」(4月~5月頃)、「ハモ」(7月頃~10月頃)、「サワラ」(10月中旬頃~11月頃)といったその時季ならではの新鮮な旬の魚介を使用した定食が好評。水揚げされたばかりの魚を直接仕入れているため、時化(しけ)などその日の漁の状況によっては提供できるメニューの種類・量が少なくなる場合もあると言います。
その中から今回注文したのは、年間を通じて提供される「豊前海 地魚フライ定食」(1430円)。ハモやコウイカなど数種類の地魚のフライが盛り合わせになっており、取材日はキス、ハモ、コウイカ、ブリの生姜づけという内容でした。
水揚げされたばかりのいい状態で魚介を加工・保存しフライにするというのは、漁師町ならではの食べ方なんだそう。だからこそ一般的には高級魚として知られるハモをフライで食べるという贅沢な食べ方も「うのしま豊築丸」では可能なのです。鮮度が高いまま加工されたフライは、何もかけずにそのまま食べてもよし、自家製タルタルソースやポン酢などで味わうもよし。家庭で楽しむフライとは歯ごたえも味も一味違い、格別です。
定食はすべて、本日の刺身・小鉢(アカモク+1品)・ごはん・味噌汁・漬物付き。米や味噌なども地元のものを使用しているそうです。
天井が高く、開放感のある店内にあるテーブルやイスは、豊前産のスギ、ヒノキを使用。座敷席もあるので、小さな子ども連れでもゆったり食事を楽しむことができます。また、テラスからは豊前海を一望でき、漁から戻ってくる漁船の姿はもちろん、天気がいい日には北九州市はもちろん、大分・国東半島、山口・宇部エリアまで海の向こうに眺めることができますよ。
「漁師食堂うのしま豊築丸」の年内の営業は12月28日まで。年明けは1月7日からの営業となります。詳細は「うみてらす豊前」ホームページで確認できます。
■住所/福岡県豊前市宇島76-31
■営業時間/11:00~14:30(ラストオーダー14:00) ※各定食がなくなり次第、受け付け終了
■定休日/火曜 ※祝日の場合は翌平日休み
■駐車場/あり
【宮若市】グロッサリア 脇田店
2022年4月20日にグランドオープンした「GROCERIA(グロッサリア)脇田店」。旧吉川小学校の体育館を改装した、フードコートスタイルの地産地消レストランです。「生産者と地域の皆さまをおいしい料理で結ぶことができたら」という想いから誕生したという同施設。レストラン「ミヤワカキッチンKOHAKU」、ベーカリー「Pont Pain(ポンパン)」、スイーツカフェ「ヤマトルテ」の3軒で、宮若市の地元食材などを使用した地産地消グルメが楽しめます。
今回は、レストラン「ミヤワカキッチンKOHAKU」の「宮若産地黄卵のオムライス ビーフハンバーグのせ」(ミニサラダ付き1080円)を注文。メニューの名前にもなっている宮若産地黄卵を使用したふわとろのオムライスに、牛肉100%のハンバーグをトッピング、その上から濃厚なデミグラスソースがたっぷりとかかっています。お米も地元で育った、モチモチ感の強い宮若米が使用されています。
施設内はフードコートスタイルなので好きな席を選ぶことができるのですが、人気は一段高くなっているステージ席。体育館のステージをそのまま活かしており、小さな階段をのぼってステージに上がると、奥にはグランドピアノやランドセルが置いてあり、ここが学校だったという記憶がそのまま残されています。来店客の中には当時を懐かしんで訪れる卒業生の姿も時折見られるそうです。
レストラン「ミヤワカキッチンKOHAKU」、ベーカリー「Pont Pain(ポンパン)」、スイーツカフェ「ヤマトルテ」の3軒を見て回ると、今回紹介したオムライス以外にも、宮若産の米粉やフルーツなどを使ったピザやパン、スイーツなど気になるメニューが多数並んでいました。
ちなみに「Pont Pain」の人気ナンバーワン商品はレモンパン、「ヤマトルテ」ではフルーツタルトが人気とのこと。食後のデザートとしてその場で味わったり、テイクアウトして自宅で楽しんだり、いろいろな宮若グルメを満喫するのもいいですね。また、施設を入ってすぐ右手の場所で「ヤマトルテ」がホットチョコレートやフィナンシェなどの販売もスタートさせたとのことです。
詳細は「グロッサリア」ホームページで確認できます。
■住所/福岡県宮若市脇田362-1
■営業時間/ミヤワカキッチン=11:00~21:00(ラストオーダー20:00)、山トルテ・Pont Pain=9:00~18:00
■定休日/なし
■駐車場/あり
※2022年12月24日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)