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「とんとん拍子」で『豚汁』贅沢モーニング ブランチタイムまでOK【北九州市小倉北区】

(アイキャッチ画像はイメージ)

まだまだ厳しい寒さが続くこの頃…とはいえ気候関係なくとも、朝ご飯、きちんと摂れていますか?

今回は小倉駅から徒歩5分、和紅茶と洋酒「BAR HORN」(北九州市小倉北区京町3-6-6)の店舗で、朝7時から正午(オーダーストップ午前11時)までの間にOPENし、「豚汁モーニング」を提供している「とんとん拍子」をたずねました。

朝のあわただしさを忘れてしまう…「豚汁」「ごはん」「ごはんのお供」

カウンターが6席。入店したらメニュー表が早速あるので、2種類のメニューから「とんとん朝ごはん」(1000円)または「贅沢朝ごはん」(1300円)を選びます。

メニューを選んだら支払いをして、好きな席に座ります。クロークがあるので上着はそちらへ。荷物は足元にある専用カゴに入れます。

2種類のメニューで共通なのは、「豚汁」「白米」「やみつき煮卵」「おからサラダ」「セロリのお漬物」の5品。「贅沢朝ごはん」にはプラスで「ごはんのお供2種」がついてきます。白米は大・中・小の盛りが選べますが、どのサイズを選んでも金額は変わりません。

「贅沢朝ごはん」の楽しみ方

筆者は「贅沢朝ごはん」(白米は大盛り)を選びました。

ん? 運ばれてきた豚汁のお椀には具材のみが入っています。そばには小さなやかん、そして小皿には味噌が3種類。やかんには野菜のおだし(ベジブロス※月替わり)が入っており、それをお椀に注ぎ、味噌を自ら溶いていただく、とのこと。好みで濃い薄いを調整できます。

また、お店の人から面白いおすすめの頂き方も教わりました。それは、味噌を溶く前に、3種の味噌を食べ比べしてみること。普段そのようなことをしたことがなかったので貴重な体験、味噌の魅力再発見でした。ご飯のお供にも味噌は美味しかったです。もちろん豚汁としても大変美味でした。

和食の基本の合言葉「まごわやさしい」ごはんのお供

ご存じですか? 「まごわやさしい」。 健康的な食生活を送るための合言葉です。

とんとん拍子の「ごはんのお供」には、【ま】豆・豆製品/【ご】ごま・ナッツ類/【わ】わかめ・海藻類/【や】野菜/【さ】魚/【し】しいたけ・キノコ類/【い】いも類が、ワンプレートに品よく並んでいます。調理法もさまざまな「お供」は、色とりどりでもあるので、絵画のように思わず見とれてしまいます。

プレートの縦3品は共通で、「贅沢朝ごはん」ではこの左と右、2種がプラスされます(写真上)。この2種は月替わりなので季節の折々の楽しみがありますね。

月替わりで銘柄が変わる、少し固めな白米

お米の農家に嫁いだという店主は、白米の固さにも気遣っています。しっかりと噛むことで白米のもつ旨味をより感じられることから、やや固めに炊いているとのこと。筆者の感覚に過ぎませんが、「やや固め」と事前に言われると構えがちですが、言われなければ違和感のないくらいの固さでした。

噛むことが健康に良いことはよく知られていることですね。胃腸の働きを助けたり、歯の病気や肥満の予防、脳の機能を高めてたりしてくれます。とんとん拍子の朝ごはんには、豚汁と同じくらい熱い思いが詰まっているのです。

夢を現実のものにする…思いを口にしたことから『トントン拍子』の展開に

「豚汁をメインにしたモーニングのお店をしたい」…。2021年末、店主は、当時働いていた喫茶店で初めて人に話したそうです。こんな素敵なお店をオープンしたのは2022年11月。その1年前の経緯です。それだけでも筆者は驚きです。

それまでの経緯とその後の展開にも興味深かったです。その喫茶店で働く前は、事務員や美容系のお仕事などさまざまな職業を経験していたとのこと、飲食店を開こうなどとは考えもしなかったそうです。

あるとき勤めていた事務の仕事が突然途絶えてしまい、急遽仕事先を探すことになった店主は友人から「喫茶店の求人募集」の情報をもらいます。早く仕事に就きたかった店主は友人に早速縁をつないでもらいました。ホームパーティで料理を振る舞うくらい料理は好きではあったため、喫茶店での仕事は楽しく、「お客様からの喜びがダイレクトに伝わる」喜びを感じた店主に、少しづつ思いが膨らんでいったそうです。

ある時、その思いを口にします。反対をする人もいましたが、信頼する人が応援の言葉をくれたことが大きかったそうで、「言葉にしたとたん自分の中で何かが動き始め、夢を叶えるため行動が変わった」とのこと。その喫茶店(小倉北区馬借にある「喫茶寛乃(ゆたかの)」)で場所を借りてモーニングをさせてもらえた経験など、つながりや縁、優しさに包まれるエピソードをうかがうと、一つ一つの出会いや出来事は今につながる大切なプロセスだと感じました。

この何ともかわいいお店のキャラクターは、店主の甥っ子さんの作品。

「とんとん拍子」では、テイクアウトを始めたり、味噌づくりなどのイベント開催やマルシェへ出店したりしています。最新情報は「とんとん拍子」インスタグラムで発信中。器に込められた秘話も面白く魅力的です。

「とんとん拍子」の朝ごはんをしっかり頂き、「今日も素晴らしい1日を!」と気持ちを引き締める筆者なのでした。

※2023年2月4日現在の情報です

(ライター・しまだじゅんこ)

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