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「横山大観展」いよいよ開幕!開会式&内覧会の様子をレポート【北九州市戸畑区】

(アイキャッチ画像:「足立美術館所蔵 横山大観展」)

北九州市立美術館本館(北九州市戸畑区西鞘ヶ谷町21-1)は今年で開館50周年を迎えることを記念し、4月6日~5月19日まで「足立美術館所蔵 横山大観展」を開催します。

開催前日に行われた開会式や内覧会の様子を紹介します。

「足立美術館所蔵 横山大観展」の開会式

九州では18年ぶりとなった「横山大観展」。横山大観は明治初期から昭和中期を代表する日本画家で、1937年にはその多大なる功績により第1回文化勲章を受章するなど、日本画壇のみならず日本の美術文化の発展に大きく貢献しています。

今回の横山大観展では、近現代日本画のコレクションで有名な足立美術館の所蔵作品から出世作となった初期の代表作「無我」や円熟期の大作「紅葉」など厳選した50点を展示。初期から晩年にいたる横山大観の作品を観ることができます。

開会式は、主催者や来賓の紹介から始まりました。

続いて主催者を代表し、武内市長より挨拶がありました。幼少期に切手取集が趣味でその際によく名前を聞いていたとのエピソードを披露した上で、「ポスターにあるような色鮮やかな作品もあれば自然を描いているものもあったりと、様々な人間の感情や自然の表情を表現されていました。横山大観の素晴らしさ、足跡を味わえる機会となっております。1人でも多くの人に楽しんでいただき、北九州市立美術館の新たな歴史に向かってみなさんの心を合わせられることに感謝します」と語りました。

続いて、足立隆則・足立美術館館長の挨拶を同館の安部則男学芸部長が代読。足立美術館は今年で54年目を迎えるとして、「当館が貯蔵する横山大観の作品をご覧いただき、大観が残した美の精髄をこころゆくまでお楽しみいただき、近い将来足立美術館にご来館いただき、日本美の伝統を肌で実感していただければこれに勝る喜びはございません」と展覧会の成功を祈念しました。

その後、来賓者や主催者によるテープカットが行われ、開会式は終了しました。

同展の注目度は高く、開会式には関係者をはじめとする多数の来館者のほか、多数の報道陣が参加していました。

明治から昭和まで時代ごとに作品を展示

開会式が終わると、内覧会が実施されました。

開場奥から順番に入場します。明治初期から昭和中期を代表する日本画家ということもあり、時代ごとに横山大観の作品が展示されていました。まずは、明治時代からです。

最初に見えてきたのは「無我」と書かれた作品。無心の童子によって禅的な悟りの境地を表現しているといいます。伝統的技法も活かされた完成度の高い作品とのことで、多くの人が立ち止まって見入っていました。

そのさらに奥には掛け軸などが並びます。参加者は一つ一つ足を止めて見ていました。

昭和時代にはポスターにもなっている大作「紅葉」を展示

部屋が変わると照明が暗くなり、昭和時代の作品が戦前期と後期にわかれて展示してあります。

そこには、大観の作品のなかで最も絢爛豪華な大作といわれている「紅葉」がありました。今展のポスターにも使用されています。その大きさと鮮やかさに圧倒され、たくさんの人が集まっていました。

また、奥にも大きな富士を描いた作品「六曲一双」がありました。他にも富士を描いた作品が多くありましたが、色使いなども全く異なっており、見る人を楽しませていました。

「足立美術館所蔵 横山大観展」の詳細は、北九州市立美術館ホームページで確認することができます。

<「足立美術館所蔵 横山大観展」概要>
■会期/4月6日~5月19日
■開館時間/9:30~17:30(入館は17:00まで)
■観覧料/一般1700円、高大生1300円、小中生900円
■休館日/月曜(ただし月曜が祝日・振替休日の場合は開館し、翌火曜が休館)

※2024年4月5日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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