燻製専門店「いぶしや」が旦過市場にオープン

昨年12月23日、燻製専門店「燻製処いぶしや」が旦過市場内にオープンしました。店内で製造を行い、スモークサーモンや鯖の燻製、ナッツやスナック類が合わせて常時6種類ほど店頭に並んでいます(価格は300〜500円)。

燻製のこだわりやコロナ禍にオープンした理由など、店主の林貴寛さんに話を聞きました。

試行錯誤しながら“燻製”を楽しみたい

「自由に働きたい」との思いから脱サラすることを決意した林さん。「1人でやっていけるもの」「自分が好きなもの」を考えた結果、たどり着いたのが「燻製」だったと言います。

燻製の方法は燻製時の温度によって大きく「熱燻」「温燻」「冷燻」の3つに分類されますが、「いぶしや」では、食材に合わせ、この3つの方法を使い分けながら燻製づくりを行っています。

「一般的に寒い時期に行われる燻製方法『冷燻』で長時間燻されたサーモンをおいしく味わえるのは今の時期だけ」と、林さんが今お勧めする一品は「スモークサーモン」。長い時間燻しているので、食材の水分が抜けて長期保存も可能とのこと。

また、女性に人気が高いのは、スナック菓子を燻製にしたもの。オープンしてまだ1カ月ほどですが、連日“燻製スナック菓子”を購入しに来る常連客もいると言います。

定期的に商品を入れ替えるなどして客を飽きさせない工夫をしていきたいと話す林さんは、さまざまな食材とスモークチップを使って試行錯誤を繰り返しながら、もっとおもしろい燻製はないだろうかと、燻製の可能性を日々追求しているそう。

「この前は韓国海苔を試しに燻してみましたが、想像していた味とは全然違い失敗でした。その他にも失敗作は多々ありますが、それも楽しみながらいろんなものを燻していきます」と笑顔で語ります。

より喜んでもらえる燻製を揃えるべく、コロナをチャンスに!

コロナ禍という厳しいタイミングでお店をオープンした理由について尋ねると、「新型コロナウイルスが騒がれる2年前から旦過市場で店を開くことは決めていました。そこから物件探しや商品の試作など、準備期間を経て念願のオープンを迎えました。たまたまこんな時期になってしまいましたが、逆にチャンスと捉えてお客さまに喜んでもらえるものを揃えていこうと思います」と林さん。

今後は通販サイトも立ち上げ、販路を拡大する予定だそうです。

店名 燻製処いぶしや
住所 北九州市小倉北区魚町4-2-18 旦過市場内
営業時間 10:00~17:00
店休日 日曜
ウェブサイト https://food-manufacturing-supply-2371.business.site/?utm_source=gmb&utm_medium=referral

(北九州ノコト編集部)

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