和布刈神社で「和布刈神事2025」開催 関門海峡の春を感じる?【北九州市門司区】
北九州市門司区にある和布刈神社(北九州市門司区大字門司3492)で、毎年旧暦の元旦頃に行われている「和布刈神事」。古くから伝わる豊作を願う農耕儀礼の一つで、今年は1月28日~29日にかけて開催されます。
28日午後11時~翌午前1時に「湯立神楽」が行われた後、29日午前2時30分~午前4時「和布刈神事」が実施されます。湯立神楽は雨天中止です。
県の無形民族文化財に指定されている「和布刈神事」
毎年、旧暦元旦に実施される「和布刈神事」は、神功(じんぐう)皇后が三韓征伐からの凱旋を祝って、自ら神主となり、早鞆の瀬戸のワカメを神前にささげたという古事に由来しています。
昔は「神事を見ると目がつぶれる」と言われ、神罰を恐れて拝観する人はいませんでしたが、戦後から拝観が解禁されています。
横代湯立神楽が奉納された後、3人の神職が干潮の海に降りて鎌でワカメを刈りとり、それを神前に供えて航海の安全、豊漁を祈願します。
漆黒の闇を背景に烏帽子、狩衣、白足袋に草履姿の神職たちが、松明を頼りにワカメを刈りとる様子は幻想的で、関門海峡両岸の人々に春の訪れが近いことを感じさせます。
詳細は、和布刈神社のホームページで確認できます。
※2025年1月25日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)