年に1度の全国一斉開催「熟睡プラ寝たリウム」? スペースLABOに行ってみた【北九州市八幡東区】
年に1度、「勤労感謝の日」に全国69ヶ所のプラネタリウムで開催される“寝たい人のためのプラネタリウム”「熟睡プラ寝たリウム」。
11月下旬、この「熟睡プラ寝たリウム」に参加するため、会場となる「スペースLABO(北九州市科学館)」に行ってきました。
毛布や枕の持ち込みOK!パジャマで参加も
「熟睡プラ寝たリウム」は、日頃の疲れを癒すことが開催目的のため、毛布や枕の持ち込みがOKであるほか、パジャマでの参加も可能です。
それぞれの好きなスタイルで星空と音楽、そして熟練解説員の語りで1時間ゆったりと過ごそうというプログラムです。
筆者はこのイベントの存在を知っていたものの、参加するのは今回が初めて。
毛布や枕の持込みがOKで、パジャマでも参加可能ということは、本当に寝てもいいイベントのようです。
まずは受付で、予約時に送られてくる予約IDと引き換えにQRコードがついたチケットを受け取ります。
プラネタリウムはスペースLABOの3Fにあります。エスカレーターで3階まで上がりました。
スペースLABOは宇宙のことが分かる
2階から3階にかけてのエスカレーターは、手すりに星座が描かれていて、思わず自分の星座を探したくなります。
3階に到着すると、スペースラウンジがあり、宇宙飛行士の写真と手形、サインなど宇宙に関する資料が展示されています。
若田光一さんの資料もありました。
そのほか、スペースシャトルやアポロ司令船の模型もあります。貴重な資料がたくさん展示されていて、時代の流れや技術の進歩の過程を感じ取ることができますよ。
さらには、国内最大といわれる貴重な“月の石”の展示があり、月を身近に感じます。
「熟睡プラ寝たリウム」は心地よい時間
「熟睡プラ寝たリウム」の開場時間になったところで、受付でもらったチケットのQRコードを読み取ってもらい入場します。
その後、席に案内され着席。投影開始までは撮影が自由とのことでした。
この日は、クリスマスツリーも飾られていました。
解説員の方がスマホでの撮影も勧めてくれ、スライドの背景の色を変えてくれます。開始までの15分間、穏やかな時間が流れていきました。
イベントの始まりは<明石市立天文科学館>
このイベントは、明石市立天文科学館で始まりました。その後、徐々に全国に広がり、今では全国の各施設で工夫を凝らした投影が行われているのだそうです。
プログラムが始まると、会場に集まった参加者はそれぞれ眠る準備を開始。初めて参加した私は、着ていたパーカーを毛布代わりにしました。
投影開始から60分間、四季の星座の投影と星の話を聞きながらウトウトした時間を過ごしました。
解説員の方の話し方や声がとても心地よく癒されます。
知らなかった星の色の話も
一番心に残ったのは、春から夏にかけて見ることのできる星<スピカ>と<アークトゥルス>に関する話です。
白っぽく輝くスピカと、オレンジ色っぽく輝くアークトゥルスの色の違いは、星の表面温度の違い。スピカは約2万度以上、アークトゥルスは約4200度だといいます。
後で知ったのですが、太陽の表面温度は約6000度。スピカは太陽よりも表面温度が高い星のようです。
アークトゥルスは太陽の表面温度よりも低いため、オレンジ色に輝いて見えるのだとか。
スピカはおとめ座の1等星なので、春になったら、夜空を見上げてスピカを探してみようと思います。
普段の生活にも「仮眠」を取り入れよう
プログラム終了後は、すっきりとしてとても気分がよかったです。ウトウトと仮眠するだけでも、疲労回復効果があるのかもしれません。
この経験を普段の生活で活かせないかと考えました。
家事の合間や仕事の休憩時間に椅子やソファーに座って、10〜15分の仮眠するだけでも疲れがとれるのではないかと思います。その際、お気に入りの音楽を聴きながらもいいですね。
また、夜空の星を見ることもストレス解消になります。今の時期だと、冬を代表する星座のオリオン座を見ることができます。
年に一度の「熟睡プラ寝たリウム」。来年はブランケットや枕を持参するほか、よりリラックスできる服装で参加したいと思いました。
<スペースLABO>
■住所/北九州市八幡東区東田4-1-1
※2024年12月29日現在の情報です
(ライター・あいりす303)