
【北九州・響ホール】初のインクルーシブ公演!誰もが笑顔になる<音の旅コンサート>PR
(アイキャッチ画像:響ホール「インクルーシブ・コンサート」の様子)
北九州市立響ホールで10月7日と8日、音楽ワークショップ・アーティスト<おとみっく>による「おとみっくと音の旅コンサート~ココロ踊る!世界の音楽~」が開催されました。
当日は、北九州市内の特別支援学校3校が参加し、児童・生徒、先生、保護者など約200名が来場。会場は温かく穏やかな雰囲気に包まれました。
誰もが音楽を楽しめる「インクルーシブ・コンサート」
インクルーシブ・コンサートとは、障害の有無や年齢などに関わらず、誰もが音楽を楽しめるコンサートのことです。
響ホールでは、「障害のある子どもたちにも、音楽専用ホールで生の音楽に触れてもらいたい」という思いから、今回初めてインクルーシブ・コンサートを企画しました。

さまざまな障害特性の子どもたちが安心・安全にコンサートを楽しめるよう、ホール職員とスタッフは事前に「サポートの必要な方への接遇研修」を受講。支援学校の先生や出演者と綿密な打ち合わせを重ね、準備を進めました。
安心して過ごせる工夫
公演中は、子どもたちの障害特性や体調に合わせて過ごせるように、移動や入退席は自由。おむつ交換室や刺激を遮断して落ち着くカームダウンスペースを仮設するなど、通常のコンサートとは異なる工夫が行われました。

手作りチケットで「来場のワクワク」を体験
子どもたちの中には、日頃コンサートに行くことが難しく、音楽ホールを訪れるのが初めてという子どももいます。
「子どもたちにコンサートに来場するワクワクを体感してもらいたい」とのホール職員の思いから、今回は専用の手作りチケットとプログラムを用意。子どもたちは当日、事前に配られたチケットとプログラムを手に、スタッフにチケットをもぎってもらい笑顔で入場しました。

子どもも大人も全身で音楽を体感!
今回の公演は、障害のある人の特性に配慮した参加型コンサート。
初めての大きなホール空間に少し緊張した面持ちの子どもたちも、演奏やリズム遊びが始まると次第に表情がやわらぎ、自然と声が出て体が動き始めました。

やがて、元気よく歌い、リズムに合わせて手拍子をしたり体を揺らしたり。身を乗り出して鑑賞したり、先生や保護者に楽しさを伝えたり、隣の友達と手を取り合ったりと、それぞれが思い思いの方法で音楽を楽しむ姿が会場全体に広がりました。

「音楽を聴いて自由に踊ってね!」というアーティストの呼びかけに応え、車椅子から降りて先生と一緒に前へ出る子どもや、車椅子のストッパーを外し自由に動かしてリズムを楽しむ子どもの姿も見られました。まさに“全身で音楽を楽しむ”子どもたちの姿が印象的でした。

会場にあふれる笑顔と感謝の声
音楽に合わせて体を動かすコーナーでは、先生や保護者も参加。大人も子どもも一体となって音楽を楽しみました。
終演後には、「ありがとうございました!」と子どもたちからお礼の言葉。出演者は「楽しんでくれてありがとう!また遊びにきてね!」と笑顔で応えました。

退場する子どもたちは口々に「楽しかった!」と感想を伝え、響ホールは最後まで温かな空気に包まれました。
参加した先生の声
公演を終えたあと、参加した特別支援学校の先生からは、子どもたちのいきいきとした姿に感動の声が寄せられました。

「子どもたちは、今日の公演をとても楽しみにしていました。子どもたち専用のチケットが用意され、チケットを手にコンサートに行くというワクワク感もすごくよかったです。今日、響ホールで音を聴いた瞬間に音の響きを感じました。それは子どもたちも肌で感じ取ったようです。普段アーティストに学校に来てもらい音楽鑑賞をする際も楽しんでいますが、今日は響く音を全身で受け止めて、心から楽しんでいる様子が伝わってきました。音楽鑑賞の校外学習は初めてだったので、子どもたちの反応にびっくりしました。また是非子どもたちと一緒に来たいと思います!」

「子どもたちが音楽を楽しんでいる様子が伝わってきました。手をあげたり、声を出したり、体を揺らしたり、子どもたちが楽しめる沢山の要素が詰まっており、45分間「音楽を楽しむこと」にとても集中できていました。学校での授業とはまた違った児童・生徒の様子を見ることができて、とてもよかったです。また是非子どもたちと一緒に音楽を聴きに来たいです!」
音楽の力で誰もが笑顔に
「障害の有無や年齢などに関わらず、誰もが楽しめる」その理念を体現した今回のインクルーシブ・コンサート。最後には会場全体で心が通じ合い、笑顔あふれる空間が共有され、改めて音楽の力を感じる公演でした。
響ホールでは、今後も“すべての人が音楽を楽しめる場所”を目指して取り組みを続けていきます。
響ホールの詳細は「北九州市立 響ホール」公式サイトより確認できます。
(提供:北九州市立 響ホール)
